La Pala/Tama-center/Minestrone

ここ何日か少し柔らかいお話をはさみましたが、今日はデザインのコツについて簡単に説明します。
まずは確実にカップの表面に白い丸を作るようにしてください。それが出来なければ顔の輪郭にならないので、どんなデザインも出来ません。逆に言えば、丸さえ作れればどんな顔系デザインのベースは出来る訳ですから、作り手の表現力でどのようにもアレンジ出来ることになります。そして、難しいのは丸い目の部分や口になる線を書くことです。デザインを書く時のバリスタは利き腕に楊枝を持ち、逆の手で書く時にデザインがぶれないように利き腕の手首を掴んで固定します。そして顔を近づけて書き直しすること無く、一気に書き上げます。インクとなるクレマやココアパウダーの楊枝につける量も、線の太さや丸の大きさに影響するので何回かミルクの白いキャンパスに練習してコツを掴んでみることをお勧めします。

デザイン編
①コントラストが出ない→エスプレッソのクレマが無い。ココアパウダーが少ない。注ぎ方の勢いが強いために混ざってしまう。
②ココアパウダーが沈む→カップの縁にミルクを当てながら注いでいない。
③泡がうまく表面にのらない→泡が荒い。泡が固い。フォーミングしたあと時間が経ちすぎている。
④クマの目の部分など、丸が書けない→楊枝についたココアが少ない。楊枝の先端だけについている。
⑤クマの口の部分など、線が書けない→ゆっくり楊枝を沈ませながら、線を書いていない。


ココアパウダーの使い方と、ミルクの注ぎ方は重要です。
ミルクとココアパウダーが混ざってコントラストが出ないと、見た目が悪いだけでなく後々書く時にココアパウダーを楊枝で拾えなくなります。

エスプレッソの抽出からフォーミング。そしてデザインまでが安定しないと顔がうまく出来ません。
と書き進めると、なんだか難しくて無理かなぁとなりますが、そうでもないようです。

どうしても、お店で出すことを考えるとリアルなウサギなり犬を書こうとしてしまいますが、家庭で作ったものの方がきっちりしたプロのものより愛嬌があって可愛いという意見もあります。特に女性が家庭で作ったものは、手作り感が出ており親しみが持てる絵になっていると『おうちでデザインカプチーノ』著者の篠崎氏と話をしたことがあります。

みなさんも、コツだけ押さえて愛嬌のある絵を描いてみてはいかがでしょうか??