
Enoteca Bar Primoordine/Komazawa-Daigaku
マドリードに着いてから、スペイン語が話せないことで食事がとれませんでした。
しばらく滞在して気づいたことですが、スペインも英語を話す人が少なく、また英語での挨拶はあまり喜ばれないと感じました。『Hello』と声をかけるよりスペイン語で『Hola』(オラ)と声をかけた方が圧倒的に好感度が違います。逆に考えれば日本で外国人に『こんにちは』と言われた方が嬉しいのと同じだと思いますが、日本で外国人の方と話したことが無かったのでイメージ出来ませんでした。
このような基本的なことも知らなかったので苦労しました。
そして、行かないと決めていたマクドナルドに足を踏み入れました。現地の物を食べるようにしたかったのでお腹が減っていても入るのを止めていたのですが、空腹に負けてしまいハンバーガーを食べようとしたのです。しかし、ハンバーガーは無いと言われ衝撃を受け、言葉も分からずドリンクとポテトを食べるしかありませんでした。最初の挨拶がスペイン語では無かったことと、言われていることが分からなかったことが原因です。
いよいよ空腹も絶頂に達しました。この3日間まともに食事をしていません。マドリードの宿は6日間程度連泊していたので近くのバルに足を運ぶ決意をしました。せっかくなのでお店を選ぶポイントを決めてから利用することにしました。
①現地の人が多くいること。(美味しいはず)
②カウンターで食べること。(座るより安い)
③写真つきのセットメニューが貼ってある。(指をさせばなんとかなる)
特に③は必要でした。早口のスペイン語でオーダーを聞かれてもわからないし、料理名も伝えられないのです。
そして、スペイン料理を食べたことが無かったので名前を見ても、聞いても料理がわからないことも写真があるとイメージ出来ると思いました。
その全てに当てはまるお店が近くにあり、いよいよ店内に踏み入りました。
窓際にあるNo.1からNo.8まであるセットメニューの写真に近い場所に立って見ていますが、何を料理したものかさっぱりわかりません。鳥肉みたいですが鶏なのかどうなのかも分かりませんでした。
しばらくすると店のマスターが声をかけてくれました。
指をさして『Este,por favor』(本に書いてあるままに)と言うと『Si』と言ってオーダーを飛ばしました。
しばらくすると温かいチキンにパンとレタスがのせられたプレートが出てきました。久々の食事なのでとても美味しく感動しました。
全部食べ終えてカウンターでお金を払い、お店をあとにしながら『毎日あのお店に行こう』と決めて同じ時間に行くことにしました。
2日、3日通うと、余裕も出てきて色々な発見がありました。
→明日へ続く