Breakfast(handmade)/seatlle

今だからこそ飲めるようになったEspressoも、約10年前は飲んだことがありませんでした。
Espressoに出会ったのはイタリアですが、その前にもきっかけはあったのです。

ダイドーの缶コーヒーとドトールのブレンドコーヒーを愛飲していたのはカメラマンの頃です。
写真を撮っていた頃、広告会社が表参道にあり近くのドトールで仕事をしたり公園で缶コーヒーを飲みながら仕事をしていたりしました。
その頃、ちょうどスターバックスが日本に来た頃で、はやっていたのは覚えていますが難解な注文の仕方が分からず敬遠していましたし、そもそもそんなにコーヒーにこだわりは無かったのです。
写真のほうはデジカメが普及し始めたことで営業の方がその場で撮ってくることが多くなり、仕事が減ってきました。もともとファッションフォトグラファーを目指していたので、スタジオに就職しようと思い作品を作ろうと思いました。カメラマンの仕事はとてもお金になりましたが、その頃は比較出来る収入が無かったので気づきませんでした。
そんなわけで、貯金があったので今まで行ったことがない海外で写真を撮ろうと思いました。
せっかくならアジアじゃなくてヨーロッパに行こうと思い立ち、スペインへ向かいました。
マドリードから入ってパリから日本に戻る計画で、ヨーロッパ内は電車で移動することにしました。

初日はマドリードに23時に到着することもあり日本でホテルを予約しましたが、あとは自分で歩いて見つけようと決めて、自由に動き回りました。その初日のホテルは朝食がついていたのですが、ここで初めてカフェ・コン・レチェと出会いました。

日本でカフェ・ラテを飲んだことがなかったので、Espressoに温かいミルクを入れるとこんなに美味しいのかと衝撃を受けました。が、スペイン語が分からなかったので後で調べて気づくのですが、そのときは

『なんておいしい、コーヒー牛乳なんだろう!!』

そんな感じでした。(笑)

ホテルを後にして次の宿を見つけるために歩いていると

『Bar』と書いてある看板のお店をよく見かけました。
Barはスペインだと『バル』と読み、イタリアだと『バール』になります。

そんなBar文化があることすら知らずにスペインに着いたので全てが衝撃的でしたが、地元の人オンリーな雰囲気に感じて翌日も行くことが出来ませんでした。
しかし決定的な出来事がありついに、バルデビューを果たすことになります。

→明日へ続く