segafredo ZANETTI/Tokyo

色々な著名な方の本で、抽出量やコーヒー豆の使用量、ローストの具合、見た目などなど書いてあるので割愛しますが、今日は個人的な主観で話をさせていただきたいと思います。

個人的な考え方ですが技術は本を読んだり、作る回数によって上達していくと思います。もちろん生まれ持ったセンスなどがあるというバリスタもいますが、僕の場合とても不器用で覚えが悪く夜中に何度も練習をしてからお店に立っていました。ですので、今現在技術がある、無いというのはあまり関係のないことかもしれません。もちろんWBCの大会で優勝したいと言えばそうはいきませんが、お店でお客様に提供する、またはお子様に、奥様に出したいというなら技術とともに情熱をいかに持ち続けられるかがとても重要だと思うのです。

日本人特有のブランド志向というのはコーヒー業界にも多くあると思います。
良い豆を使って、良い機械で、良い腕で、高い器でなどなど。
僕ももちろん、良いにこしたことはありません。しかしそこで止まってしまっているのです。
『これだけ良いものを使っているから美味しいだろう』
とか
『うちの豆は最高だから』と言って毎日何度も足を運べないほど高いお店。

ホテルやリストランテなど値段が予測出来るなら納得するのですが、町中のカフェでこのスタンスを取られるとかなり厳しく感じます。そしてクレマもないようなカフェが出てくる確率も高いと思います。

第一線で活躍するバリスタはもちろん良い豆、良いマシーン、良い腕を持っています。
しかしそれは、その豆に対する逸話や思い出、マシーンへの愛着、使いやすさが自分に合っている物を使う、腕も常に磨き、新しい人に伝えるなどなど、常に情熱を持ち取り組んでいるのです。
すると、そのお店には人が集まってきます。不思議なものです。

以前読んだ本に書いてあった好きな言葉があります。
『熱は熱いところから広がって行く。熱くなりたければ自らを熱い場所に置くことだ』
まさにそうだと思います。

→明日へ続く