Motore/seattle機械の進歩はとても良いことです。しかしそれに甘えて人が進歩しなくなるのはとても寂しいことです。確かにミルクをフォーミングする技術を習得するのは大変なことです。全てのお客様にご満足いただくためにはスピードがとても重要です。待たされて良い印象を持つ人はほとんどいないと思います。お店の営業というのは一杯だけ作れても意味がありません。温度が一定でミスをしないことはスピードを落とさない意味でも重要です。ただ商品を作る技術というのは基本的なことであり、作れるからバリスタなのではないことを理解することがとても重要です。作るだけならフルオートマシーンで十分です。機械が進歩したことによって、サービスに力を入れるバリスタが増えて欲しいと思います。店舗でスタッフを教えるときはいつも言っていました。『俺たちは芸術作品を作っているのではなくて、飲み物を作ってるんだ』「味、温度、スピードに気を使い、お客様の飲みたいタイミングで提供しよう』『商品を渡すだけでなく、席について飲むところまで責任を持とう。』一日1000組2000人近いお客様にカフェを提供するのはとても大変なことですが、バリスタは常にストイックにお客様のことを考えることが求められると思います。スタイルはそれぞれですが、気持ちの部分は機械には出来ないことを自分自身も忘れないようにしたいと思います。