記者の窓
~週刊商業より~
化粧品はモノではない
化粧品を
文化的側面から研究している方によると、
化粧品は「モノ」ではない。
その行為によって
美しさを得ることが目的であって、
自分が美しくなったと感じた時の「幸福感」を提供するためにある。
そして美容部員は、
その幸福感を女性に実感してもらうために
重要な役割を担っている。
美容部員が丁寧に対応すればするほど、
接客を受けた女性は、
化粧品を使い続ける楽しさが増す。
接客は一種のアトラクションのようなもので、
女性に全力で楽しんで、
満足感を得てもらわなければならない。
しかし、
最近は
「どのようにして化粧品というモノを売るか」に固執しすぎている。
今後は「モノ」自体の価値を高めるのではなく、
「化粧品が何をするモノなのか」を追求したサービスを提供する産業へと
進化する時代が来たという。
この方の指摘は一見、壮大なものに感じられるが、
「化粧品の原点回帰」問いえるのではないか。
訪問販売に携わるものとして、強く共感を覚えた。