施術で、今のバランスが大きく変わるような変化が出た場合に、何か子供の頃に戻ったような、脳が何も考えられないような、または純真無垢になったような気持ち・状態になることがあります。
これは、一言でいえば「リセット・切り替わり(あくまで、ある段階においての)」ということになりますが、どんなに屈強・無敵に見える人であっても、人は必ず過去にトラウマを持っています。
※トラウマというと大げさかもしれませんが、それは大きなもの(虐待、重度な病気、大きな挫折感など)から、比較的小さなもの(軽度なけが、失恋など)までを含みます。
実は、このトラウマというのが人の心だけでなく、身体そのものに現れる歪みや痛みの大きな原因となります。
それは過去の経験というのが必ず脳に記憶されてしまうからなのですが、多くの人は、日常のふとしたタイミングでその記憶を呼び戻してしまうのです。
脳は記憶を完全に消すことはありませんので、過去を思い出すこと自体は自然なことですが、それを「身体で再現してしまう」ことに大きな問題があります。
例えば、昔肺炎をした人間であれば、もうとっくに組織そのものは治癒しているにも関わらず、ふと深い呼吸をしようとしたときに過去に呼吸で苦しんだ恐怖心から無意識に制限をかけてしまうなどです(呼吸を抑制させるという働きを再現してしまう)。
当然そのような状態が何年も続けば、肺そのものの機能は低下し、それがいずれ胸郭の下垂・猫背などの見た目の異常・歪みに繋がることになります。
このように、見た目の歪みというのは、単純に外的に何か歪む力が加わったからという理由でない場合の方が多いと考えられます。
対して、健康で見た目の歪みも少ない人というのは、この過去のトラウマをきれいに清算できる人と言い換えることができます。
先ほどの例とは逆に、あるタイミングできれいに過去と決別できる。そういったサイクルを持っている人といえますが、ではその理想的なタイミングとはどこにあるのでしょうか?
答えは「一日の終わり」なのです。
仮にどんなにその日嫌なこと(これもトラウマの一種である)があっても、その日の夜に一度リセットすることができるということです。
ですから次の日はまた一から新たな自分で臨むことができます。
このようなことを師匠は「夜死んで、朝生まれ変わる」というすごい表現をしていました(^^)
そして「多くの人は時間軸を過去と繋げてしまっているが、それを断ち切ってあげることが、身体を良くすることに繋がる」ともおっしゃていました。
この言葉は自分の中でもすごく響いた言葉です。
時間軸を断ち切れる身体にしてあげること。そうすると、過去のトラウマを今の身体で表現しなくなる。それが歪みや痛みの治癒に直結するということですね。
これは身体の美容や健康に限った話しでなく、人生そのものの質を左右する内容ではないかと思います。
仮に、今までの人生で何一つうまくいったことがない人がいるとします。その人は過去の失敗に縛られ、また明日も失敗するだろうと時間軸をつなげて考えてしまいます。すると当然明日もまた失敗します。
もしそれが、きれいに時間軸を断ち切ることができたなら、その人は明日は成功するかもと考えられるということです。そして過去に縛られていないまっさらな思考で一から臨めるということは、現実に成功できる可能性が格段に上がるということになります。
こんな素晴らしいことはないと思います。
もちろん、大小様々なトラウマを抱え込んだ身体を一度のリセットで消し去ることは難しいですが、そのリセットを繰り返していくと段々、表面のトラウマから奥底に隠れたトラウマが顔を出してくるはずで、そしていずれは、そのトラウマがきれいに清算できれば、理想的な「夜死んで、朝生まれ変わる」という一日で過去と清算できる身体になると考えられます。
師匠や、本物といわれるような施術家がそこまでを見据えた施術をしているのだと改めて感じ感動しました。
自分もそこまでを見据えて施術することができる施術家を目指してやっていきたいと思います!!