1:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:08:10.92 ID:dugtosdS0
帰ってきましたので、報告致します。
前回
駆け落ちして田舎から逃げた話
18:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:11:56.14 ID:dugtosdS0
帰ってきて開いたら予想外に多くの方の支援頂いていたようで驚いてます。
また、この間心配してくださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
32:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:15:33.39 ID:dugtosdS0
例によって
書き溜め無く、遅レスですが
これまでの経緯など含めて書かせて頂きます。
74:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:21:45.57 ID:dugtosdS0
では
有紀子に子供ができた事をきっかけに
田舎の家に行くことになりました。
複雑な心境でしたが、2人で話し合いの上
子供の為にも、正式に認めてもらおうと決めました。
100:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:25:49.00 ID:dugtosdS0
しかし、有紀子はまだ妊娠3カ月。
長時間の移動や田舎に戻って考えられる最悪の事態は避けたい。
なので彩香にも相談の上、僕が単身向かう事に。
僕の不在の間、彩香と友人が面倒を見てくれることになりました。
128:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:29:28.19 ID:dugtosdS0
そして
およそ10年ぶりに地元に戻る事に。
久しぶりに戻る地元はかなり様変わりしてました。
有紀子とデートしたゲーセンは潰れてるし。
とりあえず、帰郷したのである人物を訪ねることにした。
154:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:33:01.50 ID:dugtosdS0
そんな訳で僕はとある中華料理屋へと向かいました。
当時色々と協力してくれたぶt・・人に会うため。
電話で良く連絡をしていたが実際に会うのは5年振りくらいになる。
198:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:35:56.56 ID:dugtosdS0
店のドアを開けると、そこにはまぎれもない
イベリ子の姿。
「いらしゃ・・・wwwなんだwww客かと思ったwww」
一応客のつもりで来たんだが。
227:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:39:33.09 ID:dugtosdS0
「久しぶり。調子どうよ?」
イベリ子
「ぶふwww調子は良すぎよwwwあwwちょっと待ってなwww」
イベリ子、店の奥に引っ込むと何かを抱えて出てくる。
その腕には・・子豚・・・え?
「うちのww息子www初めて見せるwwwけどwww」
初めて見るどころか、子供うまれたのも知りませんでしたけど。
295:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:46:54.48 ID:dugtosdS0
「ふひwww驚かそうと思ってwww言うのwwwだまってたwww」
何と、子供が5歳になるくらいまで黙っといて驚かすつもりだったらしい。
と、厨房の奥から旦那さんが出てくる。
・・・なんだこの爽やかイケメンは。
この旦那さん。マ○ックマッシュルームかなんかでイベリ子に騙されてるんじゃないか?
でなければとんだボウケンジャーだよ。
323:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:50:54.09 ID:dugtosdS0
イベリ子
「私にwww似てwww可愛かろうwww」
男の子は母親に似ると良いと聞いた事がある。
けどこう思いました。
「頑張れ遺伝子!全力で父親に似ろ!」
352:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:54:52.93 ID:dugtosdS0
とりあえず、お腹もすいてたのでラーメンを注文することに。
イベリ子
「あwwwじゃ私も昼飯にするはwwwチャーシューメン作ってwww」
・・・チャーシューを食うチャーシューと面向かって食事することに。
375:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:58:42.31 ID:dugtosdS0
思いで談義しながら、今回の目的を相談。
「ぶふwwお前が父ちゃんとかwwwマジワロスwww」
お前が言うな!
407:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:04:18.77 ID:eE/KCHat0
「まぁ困ったら言えよwww助けにいくわwww」
とエールをもらい、イベリ子一家に見送られ中華屋を後に。
懐かしさもあって少々時間を取ってしまった。
そしてある人物に連絡を入れることに。
428:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:07:14.07 ID:eE/KCHat0
前スレの表現で田舎の内通者。
今回田舎に戻るにあたっての最重要人物。
実際に会って話すのは10年以上経つ。
町まで出てきてもらいまずはその人と今回の打ち合わせをする事に。
449:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:13:12.48 ID:eE/KCHat0
待ち合わせした喫茶店で待つ事数分。
その人は来た。
「お久しぶりです。」
思わず緊張する。
「ええこちらこそ。」
軽く会釈をし、彼女
有紀子の母が顔をあげる。
492:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:16:03.19 ID:eE/KCHat0
実のところ
前スレで問われた部分
「10年見つからずに行けたのか」
というのはNOで
僕らの居場所は早い段階で見つかってたりします。
522:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:18:50.84 ID:eE/KCHat0
少し話は遡って
駆け落ちから半年後。
僕らの住むアパートに有紀子の母が訪ねて来た事から。
当時僕は本当にこれで終わりだと思いました。
566:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:23:21.84 ID:eE/KCHat0
話によると、
当時の有紀子の保険証の使用記録からどこに住んでるかが判ったとか。
探偵を使ったのかどうかはわからないが、案外簡単に見つけられたと。
しかし、彼女は意外にも冷静に僕たちの話を聞いてくれました。
601:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:27:00.97 ID:eE/KCHat0
そして
「頭を冷やす時間も必要だから、じっくり考えなさい。」
と言うと、早々に帰って行った。
それからは、有紀子と定期的に連絡をおり、僕らが籍を入れるときも
反対はしなかった。
644:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:30:33.51 ID:eE/KCHat0
後から知った事だが
彩香曰く
「未成年同士の駆け落ちって誘拐罪になるらしいよ」
との事だったので僕が捕まらなかった事に関しては
おそらく有紀子母のお陰だと思っている。
677:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:34:59.25 ID:eE/KCHat0
尚、僕らが駆け落ちした後、
田舎は大変な騒動になってる・・・・
というわけでもなかったようだ。
何故なら、有紀子の実家の一族
特に婆さんがその事をひたすら隠そうとしたから。
有紀子は予定を変えて大学に進むことになったと言って
駆け落ちの事実を隠したとの事。
730:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:39:20.18 ID:eE/KCHat0
加えて、当時の家の中での当たりようも悲惨だったらしい。
途中レスでも言われてるように
「あんたらの教育が悪い。」
やら
「跡継ぎを生まなかったのが悪い。」
とか。
しかし、しばらくして駆け落ちだった事が村中に知れ渡ると
今度は非常に肩身が狭くなったらしい。
759:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:42:30.90 ID:eE/KCHat0
色んな経緯があって
有紀子の母は完全に認めないまでも
僕たちの事を見守る立場に居てくれました。
なので、今回帰郷という選択肢が生まれた。
と思ってます。
799:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:48:29.10 ID:eE/KCHat0
家の実家に関しては意外にも村八分等も無くやっていけているそうで
ただ、駆け落ちが判明した時は有紀子の家に一週間以上、ただただ平謝り続けたという。
この話は胃が痛くなる思いだった。
820:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:52:10.10 ID:eE/KCHat0
話は戻って
有紀子の母と互いに近況を話し合い、翌日家に行く事に。
有紀子母曰く
「もう家では、決まっているからキチンとしなさい。」
との事。
僕としては反対&有紀子を連れて行かれる位考えていたので
意外だった。
因みに、まだ子供の話はしていない。
852:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:56:10.48 ID:eE/KCHat0
子供の話は
「跡継ぎが~」
とか言われても面倒なのでタイミングをみて話す事にしようと思っていた。
しかし、有紀子母には告げても問題なさそうと判断。
「実は有紀子に子供が出来ました。今回はその報告も兼ねてます。」
言い終わってやっぱり跡継ぎが~と言われないか心配だったが
「その事も含めて、貴方達の意思を伝えなさい。」
と言われた。
心なしか、笑っているように見えた。
871:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:58:16.11 ID:eE/KCHat0
そして有紀子母と別れ、
気が重いが実家に連絡する事に
呼び出し音が鳴り
「もしもし、○○ですが」
聞き覚えのある声。
祖母だ。
902:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:01:32.21 ID:eE/KCHat0
ちょっと泣きそうになった。
「ばあちゃん?僕だけど。」
「お前○○か?今何してるの?」
早速質問攻め。
「ゴメン。明日帰るから。父さん母さんにも言っといて。」
そう言って早々と切ってしまった。
なさけない
933:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:04:56.08 ID:eE/KCHat0
次スレ作りました
次スレ
1:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:04:03.86 ID:eE/KCHat0
スレの速さに驚いてます。。
31:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:07:58.29 ID:eE/KCHat0
そして次の日。
レンタカーを借り、村へ。
村までの道は広くなっていたが、車は全然走って無い。
道路広げた意味無ぇ~などと思いながら村に入る。
村の景色は当時と全く変わって無かった。
43:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:10:41.72 ID:eE/KCHat0
ただ
こう言う書き方すると中二臭いが
所々に見える人の姿はすごく小さく見えた。
僕が大きくなったからだけでなく、
何か村が縮んで行っているような感じ。
もう、消えるのを待つだけのような。
そんな感じ。
79:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:15:23.82 ID:eE/KCHat0
そして、我が家へ。
帰るのは10年振り。
けれど全然変わって無い。
元々、涙線の弱い僕。
思わず涙が出る。
全く変わらない、鍵のかかって無い玄関を引き
元気よく
「ただいま!」
と言ってみた。
・・・返事が無い。
家に上がってみる。
誰もいない。
留守・・・だと・・・
136:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:20:32.95 ID:eE/KCHat0
あれ?おかしいぞ?
確かに前日、「今日帰る」
って伝えたはず。
「まさか家間違えた?恥ずかしっ!」
とか思いながら確認。
間違いない。ココだ。
小さい頃、のこぎりで家の柱切ろうとしてぶん殴られたが、その時の傷もある。
いくら駆け落ちした親不孝者とはいえ10年振りに帰る息子ガン無視で
出かけるってそれは無いだろうと泣きたくなった。割とガチで。
184:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:26:08.73 ID:eE/KCHat0
表にでて、車を確認すると車はある。
という事は、村の外には出てない。
「おかしいな~」
と考えてると不意に後ろから声を掛けられた
「○○か?」
243:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:31:23.84 ID:eE/KCHat0
声を掛けてきたのは
祖父だった。
あぁ~年取ったなぁ~
と思った。昔はシャンとしていた腰が少し曲がっている。
「えっと、ただいま。」
何と言っていいか判らず思わず
「お前!こんの!よう戻ったなぁ!」
てっきり、怒鳴り散らされるかと思っていた。
けど、予想に反して、爺ちゃんは目に涙を浮かべていた。
278:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:35:24.47 ID:eE/KCHat0
「まぁ、中入れ!寒かろう」
と促され、家に入る。
「父ちゃんと母ちゃんは?」
と尋ねると、もうすぐ帰ってくるとの事。
どうやら、村の寄りがあってそれに行ってた様子。
311:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:38:38.04 ID:eE/KCHat0
しばらくすると父、母、祖母が帰ってきた。
母は、僕の姿をみると抱きついて泣いた。
母を泣かせるというのは本当に罪悪感でいっぱいになる。
父も涙は見せないがしきりに頷いていた。
祖母は「家の悪たれが帰った。よう帰った。と泣いていた。」
343:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:42:01.44 ID:eE/KCHat0
そして、これまでの10年の報告。
今九州で暮らしていること
仕事もキチンとしてやっていけてること
有紀子と籍を入れた事
今、幸せに暮らせている事。
皆何も言わずに聞いてくれた。
373:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:45:13.92 ID:eE/KCHat0
そして本題。
「これから有紀子の実家に行って話してくる。向こうにも今日行くと伝えてる。」
と言うと祖父母は「そうか」と頷き
父母は「なら直ぐに支度しましょう。」と着替えに。
父母も一緒に行くとの事。
一人で良いと行ったが、キチンとしなければと。
409:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:49:47.66 ID:eE/KCHat0
父母の準備が整い
いざ有紀子の実家へ。
有紀子の母が出迎えてくれ、家に上がる。
この時
緊張でおかしくなりそうだった。
僕は元々プレッシャー星人なんで本番に弱い。
426:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:52:23.42 ID:eE/KCHat0
有紀子の父がすでに座っている。
こうして面と向かうのは一体何年振りだろうか
正直、怖い。
父親の威厳というか、気迫の様なものがある。
殺されるんじゃないかと思った。
447:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:56:14.35 ID:eE/KCHat0
全員が席に座る。
重苦しい空気の中どう口を開くべきか。
ここに来るまでに色々考えていたが
最初に出たのは
「有紀子さんと今幸せに暮らしてます。これからもそのつもりです。」
最後の方で言おうと考えていた言葉が出てきた。
481:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:02:16.31 ID:eE/KCHat0
しくじったと思ってると
「そうか。そうか。」
と有紀子父が頷く。
どうも予想していた感じと違う。
「○○君。有紀子も今幸せなんだね?」
有紀子父がそういう。
この空気なら・・・
そう思い僕は子供の事を伝える。
500:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:04:57.78 ID:eE/KCHat0
その瞬間、
有紀子の父はパッと笑顔を浮かべしきりに
「そうか、そうか」
と頷いていた。
僕の両親は突然の事にポカーンとしていたが
「本当か?」
と確認した後、しきりに
「よかった」
と言っていた。
少し、気分的に軽くなった気がした。
538:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:11:45.53 ID:eE/KCHat0
しかし、僕にはまだ言わなくてはいけない事が
「子供がどちらの家を継ぐとかいう話はしません。子供には自由に育ってほしい。」
さぁ、どう反対されるかと身構えていると
「そうだな。それがいい。」
と双方の両親にすんなりと受け入れてもらえました。
551:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:13:34.71 ID:eE/KCHat0
さて、
気になる事がもう一つ。
僕らの反対を先陣切っていた有紀子の祖母。
この人にも認めてもらわなければ。
557:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:14:36.64 ID:eE/KCHat0
しかし。
どうやら、最後まで認めてはもらえないようです。
580:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:18:01.97 ID:eE/KCHat0
有紀子の祖母は
痴呆を患い、この一年程誰が誰か判らないのです。
僕が話しかけた時
僕の事を主治医の先生だと思っていました。
結局、僕は最後までこの人に2人の事を認めてもらう事が出来なかった。
612:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:20:56.00 ID:eE/KCHat0
この事は以前から知っていた事。
もう長くないと言われて
それでも、憎いであろう僕を見ればふと思い出すのではないか
そう思っていたが、ダメだった。
僕の事を主治医だと思い込んで、しきりに孫の話をし
「今大学生で中々顔を見せんで」
と話すのを見るのはつらい
645:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:25:20.93 ID:eE/KCHat0
こうして
僕の田舎との戦いはほんの少しの後味の悪さを残して終わった。
有紀子の両親とは話し合い、両親が九州に顔を出しに来るとの事。
また、子供が生まれたら必ず顔を見せにくると約束をした。
661:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:28:07.44 ID:eE/KCHat0
その後、九州に戻り
首を長くして待っていた有紀子に報告。
肝心の婆さんの事は伏せておくことにした。
間違ってるかもしれないが
今はこのほうが良いと思う
694:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:32:04.41 ID:eE/KCHat0
僕はこれから父親になります。
過去に僕のやった事は決して子供に誇れるものじゃないと思います。
けれど本当に大切なものの為なら諦めない、正面からぶつかる事の大切さを
教えることはできるんじゃないかなぁと思ってます。
おわり。
イイハナシダナー
帰ってきましたので、報告致します。
前回
駆け落ちして田舎から逃げた話
18:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:11:56.14 ID:dugtosdS0
帰ってきて開いたら予想外に多くの方の支援頂いていたようで驚いてます。
また、この間心配してくださった方々にこの場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
32:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:15:33.39 ID:dugtosdS0
例によって
書き溜め無く、遅レスですが
これまでの経緯など含めて書かせて頂きます。
74:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:21:45.57 ID:dugtosdS0
では
有紀子に子供ができた事をきっかけに
田舎の家に行くことになりました。
複雑な心境でしたが、2人で話し合いの上
子供の為にも、正式に認めてもらおうと決めました。
100:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:25:49.00 ID:dugtosdS0
しかし、有紀子はまだ妊娠3カ月。
長時間の移動や田舎に戻って考えられる最悪の事態は避けたい。
なので彩香にも相談の上、僕が単身向かう事に。
僕の不在の間、彩香と友人が面倒を見てくれることになりました。
128:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:29:28.19 ID:dugtosdS0
そして
およそ10年ぶりに地元に戻る事に。
久しぶりに戻る地元はかなり様変わりしてました。
有紀子とデートしたゲーセンは潰れてるし。
とりあえず、帰郷したのである人物を訪ねることにした。
154:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:33:01.50 ID:dugtosdS0
そんな訳で僕はとある中華料理屋へと向かいました。
当時色々と協力してくれたぶt・・人に会うため。
電話で良く連絡をしていたが実際に会うのは5年振りくらいになる。
198:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:35:56.56 ID:dugtosdS0
店のドアを開けると、そこにはまぎれもない
イベリ子の姿。
「いらしゃ・・・wwwなんだwww客かと思ったwww」
一応客のつもりで来たんだが。
227:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:39:33.09 ID:dugtosdS0
「久しぶり。調子どうよ?」
イベリ子
「ぶふwww調子は良すぎよwwwあwwちょっと待ってなwww」
イベリ子、店の奥に引っ込むと何かを抱えて出てくる。
その腕には・・子豚・・・え?
「うちのww息子www初めて見せるwwwけどwww」
初めて見るどころか、子供うまれたのも知りませんでしたけど。
295:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:46:54.48 ID:dugtosdS0
「ふひwww驚かそうと思ってwww言うのwwwだまってたwww」
何と、子供が5歳になるくらいまで黙っといて驚かすつもりだったらしい。
と、厨房の奥から旦那さんが出てくる。
・・・なんだこの爽やかイケメンは。
この旦那さん。マ○ックマッシュルームかなんかでイベリ子に騙されてるんじゃないか?
でなければとんだボウケンジャーだよ。
323:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:50:54.09 ID:dugtosdS0
イベリ子
「私にwww似てwww可愛かろうwww」
男の子は母親に似ると良いと聞いた事がある。
けどこう思いました。
「頑張れ遺伝子!全力で父親に似ろ!」
352:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:54:52.93 ID:dugtosdS0
とりあえず、お腹もすいてたのでラーメンを注文することに。
イベリ子
「あwwwじゃ私も昼飯にするはwwwチャーシューメン作ってwww」
・・・チャーシューを食うチャーシューと面向かって食事することに。
375:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/29(日) 23:58:42.31 ID:dugtosdS0
思いで談義しながら、今回の目的を相談。
「ぶふwwお前が父ちゃんとかwwwマジワロスwww」
お前が言うな!
407:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:04:18.77 ID:eE/KCHat0
「まぁ困ったら言えよwww助けにいくわwww」
とエールをもらい、イベリ子一家に見送られ中華屋を後に。
懐かしさもあって少々時間を取ってしまった。
そしてある人物に連絡を入れることに。
428:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:07:14.07 ID:eE/KCHat0
前スレの表現で田舎の内通者。
今回田舎に戻るにあたっての最重要人物。
実際に会って話すのは10年以上経つ。
町まで出てきてもらいまずはその人と今回の打ち合わせをする事に。
449:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:13:12.48 ID:eE/KCHat0
待ち合わせした喫茶店で待つ事数分。
その人は来た。
「お久しぶりです。」
思わず緊張する。
「ええこちらこそ。」
軽く会釈をし、彼女
有紀子の母が顔をあげる。
492:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:16:03.19 ID:eE/KCHat0
実のところ
前スレで問われた部分
「10年見つからずに行けたのか」
というのはNOで
僕らの居場所は早い段階で見つかってたりします。
522:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:18:50.84 ID:eE/KCHat0
少し話は遡って
駆け落ちから半年後。
僕らの住むアパートに有紀子の母が訪ねて来た事から。
当時僕は本当にこれで終わりだと思いました。
566:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:23:21.84 ID:eE/KCHat0
話によると、
当時の有紀子の保険証の使用記録からどこに住んでるかが判ったとか。
探偵を使ったのかどうかはわからないが、案外簡単に見つけられたと。
しかし、彼女は意外にも冷静に僕たちの話を聞いてくれました。
601:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:27:00.97 ID:eE/KCHat0
そして
「頭を冷やす時間も必要だから、じっくり考えなさい。」
と言うと、早々に帰って行った。
それからは、有紀子と定期的に連絡をおり、僕らが籍を入れるときも
反対はしなかった。
644:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:30:33.51 ID:eE/KCHat0
後から知った事だが
彩香曰く
「未成年同士の駆け落ちって誘拐罪になるらしいよ」
との事だったので僕が捕まらなかった事に関しては
おそらく有紀子母のお陰だと思っている。
677:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:34:59.25 ID:eE/KCHat0
尚、僕らが駆け落ちした後、
田舎は大変な騒動になってる・・・・
というわけでもなかったようだ。
何故なら、有紀子の実家の一族
特に婆さんがその事をひたすら隠そうとしたから。
有紀子は予定を変えて大学に進むことになったと言って
駆け落ちの事実を隠したとの事。
730:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:39:20.18 ID:eE/KCHat0
加えて、当時の家の中での当たりようも悲惨だったらしい。
途中レスでも言われてるように
「あんたらの教育が悪い。」
やら
「跡継ぎを生まなかったのが悪い。」
とか。
しかし、しばらくして駆け落ちだった事が村中に知れ渡ると
今度は非常に肩身が狭くなったらしい。
759:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:42:30.90 ID:eE/KCHat0
色んな経緯があって
有紀子の母は完全に認めないまでも
僕たちの事を見守る立場に居てくれました。
なので、今回帰郷という選択肢が生まれた。
と思ってます。
799:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:48:29.10 ID:eE/KCHat0
家の実家に関しては意外にも村八分等も無くやっていけているそうで
ただ、駆け落ちが判明した時は有紀子の家に一週間以上、ただただ平謝り続けたという。
この話は胃が痛くなる思いだった。
820:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:52:10.10 ID:eE/KCHat0
話は戻って
有紀子の母と互いに近況を話し合い、翌日家に行く事に。
有紀子母曰く
「もう家では、決まっているからキチンとしなさい。」
との事。
僕としては反対&有紀子を連れて行かれる位考えていたので
意外だった。
因みに、まだ子供の話はしていない。
852:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:56:10.48 ID:eE/KCHat0
子供の話は
「跡継ぎが~」
とか言われても面倒なのでタイミングをみて話す事にしようと思っていた。
しかし、有紀子母には告げても問題なさそうと判断。
「実は有紀子に子供が出来ました。今回はその報告も兼ねてます。」
言い終わってやっぱり跡継ぎが~と言われないか心配だったが
「その事も含めて、貴方達の意思を伝えなさい。」
と言われた。
心なしか、笑っているように見えた。
871:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 00:58:16.11 ID:eE/KCHat0
そして有紀子母と別れ、
気が重いが実家に連絡する事に
呼び出し音が鳴り
「もしもし、○○ですが」
聞き覚えのある声。
祖母だ。
902:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:01:32.21 ID:eE/KCHat0
ちょっと泣きそうになった。
「ばあちゃん?僕だけど。」
「お前○○か?今何してるの?」
早速質問攻め。
「ゴメン。明日帰るから。父さん母さんにも言っといて。」
そう言って早々と切ってしまった。
なさけない
933:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:04:56.08 ID:eE/KCHat0
次スレ作りました
次スレ
1:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:04:03.86 ID:eE/KCHat0
スレの速さに驚いてます。。
31:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:07:58.29 ID:eE/KCHat0
そして次の日。
レンタカーを借り、村へ。
村までの道は広くなっていたが、車は全然走って無い。
道路広げた意味無ぇ~などと思いながら村に入る。
村の景色は当時と全く変わって無かった。
43:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:10:41.72 ID:eE/KCHat0
ただ
こう言う書き方すると中二臭いが
所々に見える人の姿はすごく小さく見えた。
僕が大きくなったからだけでなく、
何か村が縮んで行っているような感じ。
もう、消えるのを待つだけのような。
そんな感じ。
79:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:15:23.82 ID:eE/KCHat0
そして、我が家へ。
帰るのは10年振り。
けれど全然変わって無い。
元々、涙線の弱い僕。
思わず涙が出る。
全く変わらない、鍵のかかって無い玄関を引き
元気よく
「ただいま!」
と言ってみた。
・・・返事が無い。
家に上がってみる。
誰もいない。
留守・・・だと・・・
136:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:20:32.95 ID:eE/KCHat0
あれ?おかしいぞ?
確かに前日、「今日帰る」
って伝えたはず。
「まさか家間違えた?恥ずかしっ!」
とか思いながら確認。
間違いない。ココだ。
小さい頃、のこぎりで家の柱切ろうとしてぶん殴られたが、その時の傷もある。
いくら駆け落ちした親不孝者とはいえ10年振りに帰る息子ガン無視で
出かけるってそれは無いだろうと泣きたくなった。割とガチで。
184:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:26:08.73 ID:eE/KCHat0
表にでて、車を確認すると車はある。
という事は、村の外には出てない。
「おかしいな~」
と考えてると不意に後ろから声を掛けられた
「○○か?」
243:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:31:23.84 ID:eE/KCHat0
声を掛けてきたのは
祖父だった。
あぁ~年取ったなぁ~
と思った。昔はシャンとしていた腰が少し曲がっている。
「えっと、ただいま。」
何と言っていいか判らず思わず
「お前!こんの!よう戻ったなぁ!」
てっきり、怒鳴り散らされるかと思っていた。
けど、予想に反して、爺ちゃんは目に涙を浮かべていた。
278:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:35:24.47 ID:eE/KCHat0
「まぁ、中入れ!寒かろう」
と促され、家に入る。
「父ちゃんと母ちゃんは?」
と尋ねると、もうすぐ帰ってくるとの事。
どうやら、村の寄りがあってそれに行ってた様子。
311:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:38:38.04 ID:eE/KCHat0
しばらくすると父、母、祖母が帰ってきた。
母は、僕の姿をみると抱きついて泣いた。
母を泣かせるというのは本当に罪悪感でいっぱいになる。
父も涙は見せないがしきりに頷いていた。
祖母は「家の悪たれが帰った。よう帰った。と泣いていた。」
343:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:42:01.44 ID:eE/KCHat0
そして、これまでの10年の報告。
今九州で暮らしていること
仕事もキチンとしてやっていけてること
有紀子と籍を入れた事
今、幸せに暮らせている事。
皆何も言わずに聞いてくれた。
373:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:45:13.92 ID:eE/KCHat0
そして本題。
「これから有紀子の実家に行って話してくる。向こうにも今日行くと伝えてる。」
と言うと祖父母は「そうか」と頷き
父母は「なら直ぐに支度しましょう。」と着替えに。
父母も一緒に行くとの事。
一人で良いと行ったが、キチンとしなければと。
409:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:49:47.66 ID:eE/KCHat0
父母の準備が整い
いざ有紀子の実家へ。
有紀子の母が出迎えてくれ、家に上がる。
この時
緊張でおかしくなりそうだった。
僕は元々プレッシャー星人なんで本番に弱い。
426:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:52:23.42 ID:eE/KCHat0
有紀子の父がすでに座っている。
こうして面と向かうのは一体何年振りだろうか
正直、怖い。
父親の威厳というか、気迫の様なものがある。
殺されるんじゃないかと思った。
447:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 01:56:14.35 ID:eE/KCHat0
全員が席に座る。
重苦しい空気の中どう口を開くべきか。
ここに来るまでに色々考えていたが
最初に出たのは
「有紀子さんと今幸せに暮らしてます。これからもそのつもりです。」
最後の方で言おうと考えていた言葉が出てきた。
481:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:02:16.31 ID:eE/KCHat0
しくじったと思ってると
「そうか。そうか。」
と有紀子父が頷く。
どうも予想していた感じと違う。
「○○君。有紀子も今幸せなんだね?」
有紀子父がそういう。
この空気なら・・・
そう思い僕は子供の事を伝える。
500:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:04:57.78 ID:eE/KCHat0
その瞬間、
有紀子の父はパッと笑顔を浮かべしきりに
「そうか、そうか」
と頷いていた。
僕の両親は突然の事にポカーンとしていたが
「本当か?」
と確認した後、しきりに
「よかった」
と言っていた。
少し、気分的に軽くなった気がした。
538:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:11:45.53 ID:eE/KCHat0
しかし、僕にはまだ言わなくてはいけない事が
「子供がどちらの家を継ぐとかいう話はしません。子供には自由に育ってほしい。」
さぁ、どう反対されるかと身構えていると
「そうだな。それがいい。」
と双方の両親にすんなりと受け入れてもらえました。
551:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:13:34.71 ID:eE/KCHat0
さて、
気になる事がもう一つ。
僕らの反対を先陣切っていた有紀子の祖母。
この人にも認めてもらわなければ。
557:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:14:36.64 ID:eE/KCHat0
しかし。
どうやら、最後まで認めてはもらえないようです。
580:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:18:01.97 ID:eE/KCHat0
有紀子の祖母は
痴呆を患い、この一年程誰が誰か判らないのです。
僕が話しかけた時
僕の事を主治医の先生だと思っていました。
結局、僕は最後までこの人に2人の事を認めてもらう事が出来なかった。
612:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:20:56.00 ID:eE/KCHat0
この事は以前から知っていた事。
もう長くないと言われて
それでも、憎いであろう僕を見ればふと思い出すのではないか
そう思っていたが、ダメだった。
僕の事を主治医だと思い込んで、しきりに孫の話をし
「今大学生で中々顔を見せんで」
と話すのを見るのはつらい
645:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:25:20.93 ID:eE/KCHat0
こうして
僕の田舎との戦いはほんの少しの後味の悪さを残して終わった。
有紀子の両親とは話し合い、両親が九州に顔を出しに来るとの事。
また、子供が生まれたら必ず顔を見せにくると約束をした。
661:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:28:07.44 ID:eE/KCHat0
その後、九州に戻り
首を長くして待っていた有紀子に報告。
肝心の婆さんの事は伏せておくことにした。
間違ってるかもしれないが
今はこのほうが良いと思う
694:1 ◆ul1xFHl7fY :2012/01/30(月) 02:32:04.41 ID:eE/KCHat0
僕はこれから父親になります。
過去に僕のやった事は決して子供に誇れるものじゃないと思います。
けれど本当に大切なものの為なら諦めない、正面からぶつかる事の大切さを
教えることはできるんじゃないかなぁと思ってます。
おわり。
イイハナシダナー