「病気・不快・異状の原因は調和の欠如にあります。健康とは全体の調和が取れている状態のことです。身体と精神と霊との間に正しいリズムとバランスが取れていることです。三者の連繋がうまく行っていない時、どこかに焦点の狂いが生じている時、自然の生命力の流れが阻害されている時に病的症状が出るのです。霊力が流れず、本来の機能を果たしていないからですす。」

 ふだん健康な人でも、急に蒸し暑くなったりすると身体、精神、霊のリバランスに少し時間を要することでしょうが、そういうこととは別に、いつもどこかリラックスできていない、何かに追い立てられているかのように難しい顔をしている人も多いような気がします。もっともそれは私があまりにお気楽すぎるためにそう感じるだけなのでしょうが。

 しかし、身体、精神、霊の三者が健全な調和状態になるには、人々はあまりに時間に追い立てられ過ぎているとは思います。

「(心霊治療において)肝心なのは魂にまで及ぶということです。魂にカツを入れて居眠りの状態から目を覚まさせ、自我の発見という本来の目的を意識させるのです。」

 自我の発見とはどういうことでしょうか。それは自分自身が身体ではなく霊的存在であると悟ること、つまり永遠の存在だと悟ることです。ひとたびそれを悟れば時間に追い立てられることはなくなり、健全な調和、バランスを取りやすくなり、健康になれるのです。

(「シルバーバーチの霊訓9」11章)