身体維持のための欲望があるように魂にも喜びと活動を求める欲求があります。前者は放っておいても生じてくるのでわかりやすいですが、後者はなかなかこれとはっきり見つけ出すのがむずかしく、何かしたいけれどその何かがわからないということが多いと思います。それでも自分の好きなことがヒントになっているとは思いますが。 

 希望と情熱を持って生きていくには、魂の欲求の対象をとらえその目的へ向かって進んでいく必要があります。それができないと苛立ちがつのって手近な刺激を求め、それに依存するようになってしまいます。

 魂の欲求を知るには魂つまり霊的な自我、実在としての自我との接触が必要です。それは見た目や置かれた状況にしばられない大いなる自我です。

「なぜ多くの若者が麻薬に走るかということですが、その答えは簡単です。彼らは希望を失っているのです。欲求不満があるのです。悲観的になり、自分の力では何の希望も見いだせずにいるのです。実在との接触が欠けているのです。霊的な道を見失い、といって物質万能主義に何一つ心の支えになるものを見いだせないのです。そこで彼らは刺激を求めて麻薬に手を出すのです」(「シルバー・バーチの霊訓9」9️⃣章)