どんな偉人も、どんな人でなしの極悪人も、すべての人が進化の途上です。その人たちが集まった国についても、戦争始める側、攻撃されて苦しむ側双方がやはり進化の途上です。
みんな霊的視野からすると不完全であり未熟であってどんぐりの背比べしている中で、お互いをああだこうだと裁きあっているのですが、その同じ土俵ではなく一歩引いて、できるだけ広く高い視点から(ぜひ永遠の霊的進化のスパンで)見渡しつつ、裁き合うのではなく教え合うようにならなくてはなりません。ただし常に愛の心を忘れずに。我が身を振り返る謙虚さを忘れずに。
「生きるということは進化することです。前に向かって進むことであり、上へ向かって努力することであり、発達であり開発であり進展です。あなた方のおっしゃる善も悪もその進化の行程における途中の階梯にすぎません。終わりではありません。あなた方は不完全な理解力でもって判断しておられます。その時点においては善であり、その時点においては悪だと言っているにすぎません。」
「霊それ自体はもともと完全です。宇宙を構成している根源的素材です。生命の息吹きです。それがあなたが方を通じて顕現しようとしているのですが、あなた方が不完全であるために顕現の仕方も不完全なのです。あなた方が進化するにつれて完全性がより多く顕現されてまいります。」
「あなた方が憎しみと呼んでいるものは未熟な魂の表現にすぎません。その魂も完全な法則の中に存在しておりますが、現段階においては判断が歪み、正しく使用すれば愛となるべき性質を最低の形で表現しているまでのことです。愛と憎しみは表裏一体です。愛という形で表現できる性質は憎しみを表現する時に使用する性質と同じものなのです。」
(「シルバー・バーチの霊訓5」9章)