PART 1 : フライト4729
東京国際空港 -------
通称 羽田空港 第2旅客ターミナル Feb,19 03:10 p.m
俺はワニだ
何処に行くにも たいていはその匍匐力で飛んで行ける
しかしこの日は違った
重要なあるミッションを成し遂げるべく
全てが計画通りいかないと戻って来れない
そんな時間的制約の中
やむなく 人類の利器 飛行機とやらを使うことにした
それにしても
急遽の作戦決行の為 チケット手配に動いたのはフライト前日の午後
がしかし
あっという間に予約完了
なんていう時代だ インターネットってやつは
便利にもほどがある
ときに そのインターネットを使うパーソナルコンピューターってやつは
月日が経つと勝手にサポートやめたり
互換性がどうたらとかいちいちややこしかったり
わがままなくせに これまた便利だから 腹が立つ
03:35 p.m
余裕をもって到着し 搭乗手続きも完了 荷物も預け
余裕だから一服しちゃうもんね 炭酸飲んじゃうもんね
さあてじゃあ X線とかいう何でもお見通しとやらに行くか
なんだ 結構並んでんな
心配すんな 危険品なんか持ってねえよ
な なんもねえだろ
ま 愛を込めて唄えばみなが酔いしれる俺の危険なハートまでは
あんたらにゃあ見透かすことはできねえだろうけどな
とかなんとか アホワニ劇場やってたら
搭乗口56
遠っっ!!!
一番端じゃねえか!!!
ダッシュ!! 猛烈匍匐!!!
03:50 p.m
無事乗りこみ成功
いよいよミッションに向けて 第一段階突破
俺はワニだ
基本的に 鉄の塊が空を飛ぶなんて毛頭信じていない
信じるのは 己の心身のみ
しかし 今回はとにかく時間がない
なのでフライト4729
だから離陸時
ちょっとドキドキ
しかも久しぶりだったから 空の旅
(使ってるやん 乗ってるやん)
ドキドキ
うお 飛んだよ
あっという間に雲の上かよ
えらいこっちゃぁ~~
高度が上がるにつれ あのいやな気圧の変化
数年前耳鳴りがひどくなり 特に左耳が
幕を張ったように聞こえづらい時が増え
耳鼻科に行ったら 案の定 「なんかうるさいとこですか、仕事とか」
「、、、あ、はい。音楽やってまして」
「なるほどね。騒音性難聴だね、両耳とも。なるべく静かな環境にいて下さいね」
「は、はあ、、、」
の 左耳が キューーーーっとなって
ポン!!!!
抜けたあとは楽になるが
もうやだわこれ しゃーないけど
で 落ち着いたら 音楽聴いて
少し寝て
水もらって
また少し寝て
したら
けたたましいサイレンが!!!!!
『着陸態勢に入りました。シートベルトを着用して下さい』
げえ!!!
もうかよ!!!!
速えぇぇぇぇ
フライト時間 実質1時間15分
あっという間に到着したそこは
いよいよミッションの地
北海道
新千歳空港 05:20 p.m
急いで列車に乗り換えだ!!!
PART 2 : 埃まみれのブルーズ
速攻で預けた荷物を奪還し
速攻で駅に向かったおかげで
計画より一本早いやつに間に合った
新千歳空港よりJR快速エアポートに乗りこみ
北広島駅にて各停に乗り換え
雪景色に揺られること15分
06:18 p.m 目的の地 白石到着!!!
あと2駅で札幌 という立地 白石
晴れていてほんとうに良かった
かなり着込んで行ったが 思いのほか寒くなく (それなりには寒かったが、、)
もちろん雪は満載 しかし道路はご覧のとおり問題なし
そして最終目的地まで 徒歩で10~15分程度のようだったが
いかんせん時間との闘い
迷わず
ヘイタクシーーーーー!!!!
ここまで行っとくれ
目的地の画像と住所を見せ
ああ あの洗濯機とか色々出てるとこかね
ん ああ そう! そうね
ほな たのんまっせ おっちゃん
、、、、、着かねえな
まあいい 少し時間に余裕は出ている まあ もうすぐだろ
、、、、、い、意外と着かねえ
車中 お互い無言
地図で見た限り 確かに10分ほど歩けば着きそうな距離だったが
しかし 待つしかない ここはじっと
あ、あそこですかね
あーーーー!そこっす!!そこ!!!
06:30 p.m
ついに辿り着いた 最終目的地
こんばんは~
扉を開け 辺りを見回しながら 奥へと進む
そして レジカウンターに ひとりのお兄さん
「あ、昨日お電話して東京から来たんですが」
「あ~、いらっしゃらないかと思いました」
と ほんとに来たのね というようなトーンでお出迎え頂き
「こちらですね」
と 手書きの大きなPOPは付いてるものの 埃にまみれ埋もれ気味に置いてあったそいつを
出してくれた
そう こいつのために 俺は
北海道までやって来た
ドンっっっ!!!!!
His name is ”GGI”
ちゃんと待ってくれていた
ジ・ジ・イ 2号
だ!!!!!!!!!
それ 持ってんじゃん 弾いてんじゃん
ノンノンノン
色!!! スイッチ!!! ペグ!!! ヘッド!!!
詳しい比較は後述するとして
2号はまさにテイラーじじいが持っていたそれとうりふたつ
ちなみにテイラーじじいとは こんなじじい
元々ネットオークションに出品されているのをたまたま見つけたのだった
どうしても欲しい!!!
しかし落札しないと手に入らない
見つけてからは毎日のように入札具合をチェック
しかし いっこうに入札される気配がない
けど どうせ終了間際になったら こぞって入札すんだろ
どうしても欲しい!!!!
店頭にて併売のため早期終了あり の文言
そうか 出品終了前に現地行ってかっさらっちまえばいいんだ
入札→落札 とか なんかめんどくせえ!!
行っちまえ!!!
で 一応お店に問い合わせ 取り置き予約ができないかと
しかし 取り置きはできない とのご回答
つまり 行くにしても着くまでに売れてしまうかもしれない
一か八かの Operation GGI
けど
行っちまえ!!!
で ちゃんと待っててくれたのだった!!!
音出しチェック
弦が想像以上にでろんでろんで 弾けたもんじゃなかったので
でろんでろん とスイッチ、ボリューム、トーン を確認
ボリューム、トーンのガリがひどかったけど メンテすりゃ問題なし
音はちゃんと鳴り ネックの反りも問題なさそうだったので
では これください
ついにゲーーーーーーーーッツ!!!
ケース持ってきたんですね
はい 買うつもりできましたんで!
では 東京帰ります!
ありがとうございました とお兄さん お店の出口まで見送って下さいました
こちらこそありがとうございました!!!
で トンボ帰り 09:00 p.m のフライト4738に乗るべく
ダッシュで新千歳空港へ
無事乗り込み
無事離陸し
音楽聴いて
少し寝て
また少し寝て
したら
けたたましいサイレンが!!!!!
『着陸態勢に入りました。シートベルトを着用して下さい』
げえ!!!
もうかよ!!!!
速えぇぇぇぇ
フライト時間 実質1時間15分
アホは同じ驚きを繰り返す
列車に乗り込み 穴ぐらについたのは 日付もかわり 0:20 a.m
2号をきれいにみがき
1号と並べてしばし歓談
ニヤニヤがとまらない
弦張るのはまた次の日にして
その日は2機を眺めながら
落ちるように 眠った
PART 3 : 極悪ブルーズ
このギターは KAWAI S-180 というらしい
KAWAIはもちろん知ってたが
1号のヘッドにはよくわからんブランドのプレートが付いてるし
1960年代 主に輸出用に製造されていたらしい
海外でのブランド名は不明みたいだから
1号のプレートは 海外で勝手に名付けられたものなのかもしれない
けど そんなことはどうでもいい
かっちょええから それでよし
2機並ぶと こんな感じ
左がジジイ1号 右がジジイ2号
1号は 赤みが強い アヴァンギャルドな面構え
PUセレクトスイッチは買ったときからこれに付け替えられていた
そして2号 激シブの茶 貫禄のいでたち
スイッチはオリジナルのまま
1号に比べると やや軽く 若干小さく感じる
ボディの曲線も 微妙に違う
1号より 金属部分のダメージが はるかに少ない
ブリッジカバーは1号も2号も初めから欠損
2号はアームがちゃんとついていたが 使わないので 保管
1号 裏 曲線がなんか近未来的
2号 裏 裏を見ると フォルムがだいぶ違うのがおわかりだろう
1号 ネック
2号 ネック どちらも超極太まるたんぼ
2号のほうが少し細い
塗装が芸術的 木の美しさがたまらない
ヘッド
違いを最も主張している部分だと思う
どっちも かっちょいい
1号のナットは交換済み 2号も交換が必要だ
そして
スタジオにて 試奏!!!!
どんな音がするかって
極悪
そんな音
特に It Hurts Me Too や Held My Baby Last Night のイントロの
1弦12フレットを揺らすスライドの音が
テイラーじじいのそれと同じだ!!!!
じじいは アンプは SilvertoneとかFender Super Reverbとか 使ってたらしい
オイラは今んとこ JC
なのに 同じだったんだ!!!
低音は これでもかってくらいにブっ太い
そして 泣く子もだまる極悪ディストーション
おそるべきジジイ2号
ハコによって鳴りが違うから
スタジオみたいに鳴ってくれたらいいのになあ
こいつと一緒に
シカゴで演りてえ
かくして Operation GGI 任務完了
3月12日 新松戸FIREBIRDにて 初お披露目できるよう
まずは早急にメンテに出そう
今夜のBGMは
オーストリアのレーベルから出てたライブ盤
バンドのテンションが妙に落ち着いていて
チューニングも狂い気味だけど
未聴の音源は 同じ曲でも
やっぱり楽しい
じじい万歳
HOUND DOG TAYLOR and THE HOUSE ROCKERS
『HAVE SOME FUN ~Live at Joe's Cafe '72』
WOLF RECORDS