お願いだから嘘はやめて…
もう傷付きたくないから

貴方との恋…
これを最後にしたいから…


何も考える様な事じゃないでしょ…?
気持ちが冷めた時はそう言えばいい…

二人並んで手を繋いで歩幅を合わせて
笑い合って…たまの意地悪に顔をしかめて

心が和む様なそんな時間を…
お互いに過ごせていると
そう信じてた…


あの時、無造作に脱ぎ捨てられた貴方の靴
その隣に私の知らない靴…

怒りも込み上げる悲しみにも気づけないまま
楽しそうな貴方の声を聞いた…

涙が零れぬ様空を見上げたのに
雨粒の痛さが心に棘を…

嗚呼 結局涙が頬を伝う…
貴方の気持ちが何もわからない

この雨が私の全てを流してくれても…


私の最後の恋がこんな形で終っても
愛していたから貴方を怨まない…

それでもやり場のないこの気持ちはどうしたらいい?

嗚呼… 戻りたい 偽りの幸せを
感じる事が出来たあの頃が一番良かった…


何も気付けぬ程、馬鹿でいたかった…

目の前の現実を受け入れられぬ位に…

愛は時としてその形を見失い
私さえ…
貴方すら…
温もりは今何処に…

私が愛を育み与え続けなければ
「終わらない」なんて…


本当に馬鹿みたいだわ…


貴方に向けて述べた筈の
私のこの手は何時からか

明日を掴む事に必死で
気がつけば私が見えてない…

「好きです…好きです…!」と
叫んでも私のこの声は何時からか
貴方の隣を擦り抜けて私の明日を遠ざける…

決して汚い愛では無いけど
決して綺麗愛とも言えない…
私でなくても良いかもしれない
貴方でなければ何も良くない…


どうか私を捨てて下さい…


貴方の嫌いになりたくないから
そうなる前に使い捨てて…


枕わ涙で濡らす様な
眠れぬ夜の孤独感を
埋めてくれた貴方の唄を唯、
私だけのモノにしたくて…

貴方の現実、思い出や理想の中には何時までも
あの頃の綺麗なままの私だけを
残しておきたくて…


貴方が受け入れてくれないのなら
惨めな思いをさせないで…
冬の冷たさが秋を閉ざして行く様に私の…

受け止める事が出来ない
素直に喜ぶ事さえも…

今はもう苦痛としか感じる事が出来ない…


「ごめんなさい」と繰り返して許しを媚びる様な愛が
相思相愛の未来図に花を添える筈もない…


涸れ果て、朽ち果て、乾涸びた心を潤してくれた貴方の愛
甘えるだけ甘えて浸り過ぎた私は何時しか澱み腐る…


突き刺さった溺愛の杭は私の自由を奪い
吊し上げた束縛の枷は私に孤独を与え

繋がりも絆も逃れられぬ理由

捨てたくないと受け入れた私が私の羽をもぎ
その痛みも何時かは愛せると信じて涙を飲み込んだ


幸あれと願う声は届かない…