今日の営業の中で、「10センチの長さを1.5回転巻けるロッドを準備して欲しい。」と指示を出しました。

*ロッドとはパーマを巻くときに使うモノです。その直径の大きさでパーマの強さを調節します。
普段はこんな意地悪なこと言いませんが、これも勉強です。心を鬼にしました。
「この長さの髪に対して、この直径のロッドで巻くと、こういうカールが出る。」
これは【経験】に基づいた【感覚】で出来る美容師が多数だと思います。
僕も出来ます。
でも、「どんなことにも理論があって、それを突き詰めていかなければ【究極】には届かない。」
【失敗】ですら【感覚】になってしまっては、同じことを繰り返してしまう可能性もありますしね。
単純な話、まずロッドの円周の長さを求めてそこから計算していくんです。
例えば直径が1.7cmのロッドであれば、直径×π(円周率)で5.338cmになります。
ということは5.338cmで一周、つまり一回転です。
1.5周するには5.338×0.5周=2.669cm+5.338cmで8.007cmの長さが必要になります。
つまり、使うロッドの円周の長さを知っていれば後はそれを使って計算していけばいいんです。
もっとも僕は数学が苦手なので、もっと簡単に計算できる方法もあると思うのですが…
僕のこのノートにはそんなことばかり書いてあります。
無駄なことと思われる方もいらっしゃると思いますが、僕らは技術を後輩たちに正しく伝えていかなくてはなりません。
ですが、【感覚】を教える事は出来ません。(勘の鋭い人は出来るかもしれませんが、そういう人たちばかりではありません。)
ましてや、先輩たちが長い時間を掛けて培った感覚を覚えるには長い時間を必要とします。
ですが【理論】は言葉で伝えることが出来ます。
そしてこの【理論】が頭に入っていれば技術の習得はよりスピード感が出るはずです。
「何故、上手くいったのか?」
「何故、失敗したのか?」
「どうしたらもっと上手くなるのか?」
「完璧は何処なのか?」
理想に向かう為に生まれるあらゆる疑問に明確な答えを求め続け、教わった【理論】を一つ一つ、答え合わせをして自分のスキルとして身につける、更には教わった理論以上に高いレベルの理論を追い求める作業がトレーニングだと思います。
【感覚】も凄く大事ですが、【感覚】を120%発揮出来る【理論】というモノを日夜、研究しています。
