笠地蔵の話を最近読んで、
改めて思ったことがあります。
この話は、一般的に、
正しい行いをする者は報われる、
という教訓が得られる話だとなっていますが、
今回、私はそこではなく、
おばあさんに着目しました。
結果、
笠地蔵の話は
「人生はそばにいる人によって大きな影響を受ける」
という教訓も得られる話だと
思いました。
どういうことかというと、
たいていの人は、
いろいろな意思決定をする際に
周りの人の意見や行動を
(程度の差こそあれ)気にするし、
その行動に影響を受けていると思います。
笠地蔵の話で言えば、おじいさんは売れ残った笠を
お地蔵さんにあげることを意思決定するに際して、
おばあさんがなんと言うかなぁと考えたはずです。
(少なくともこのような局面では
私は妻の顔が目に浮かびます。)
つまり、売れなかった笠(=将来の商品=将来お金になるもの)
を道端の地蔵にあげることを
怒るようなおばあさんを伴侶にしていたならば、
おじいさんは、個人的には笠をあげたいという
気持ちを持っていても、
おばあさんとの、
家庭での面倒ないざこざを回避するために、
笠を地蔵にはあげなかったと思います。
(特に年の瀬だし、ふつうはめでたい年越しを
したいハズですからなおさら)
ですが、
この話のおばあさんは話にあるように、
笠を売れずにかつ残った笠を地蔵にあげて
帰ってくるおじいさんを手放しでほめる器量の大きい方です。
(話の中で、おばあさんは、売れ残ったことには一切言及せず、
それはいいことをしなさったなぁ、と褒めた)
人によってはお金がなくて不安な状況なのですから、
心配事の一言もいうかもしれません。
そんなおばあさんを伴侶にしたおじいさんだからこそ、
おじいさんはためらわずに地蔵に笠をあげられた
(その結果幸せになった)
はずで、
おじいさんの長所はおばあさんによって
しっかりと引き出されています。
(まあ、おばあさんもおじいさんのそういうところが
好きなんでしょうが)
そういう意味ではこの話は
1.
原因「おじいさんの正しい行動」
→
結果「幸せになった」
という図式に一見見えますが、
さらに深く言うと
2.
根本原因「おばあさんが正しい人」
→
結果「おじいさんの正しい行動」
(おばあさんがおじいさんの良さをきちんと引き出した、
≒おばあさんはおじいさんの良さを阻害しなかった)
→
結果「幸せになった」
という図式も成り立ち、
2人が幸せになった根本原因はおばあさんにあり
(いや、もともとおじいさんがいい人なのは分かっていますが
おばあさんが阻害しなかったという意味でですよ)、
実はそこに着目をすべきなのです。
現実世界に当てはめると
優秀といわれる社長や政治家のもとには
必ず優秀なナンバー2といわれる人、裏方がそばにいます。
また、
家庭もうまくいきながら、
社会的にも高い地位にいると言われる人は
たいていは奥さんが素晴らしい人だったりもします。
(松下幸之助氏の奥さんの話が有名)
笠地蔵を改めて読んだことにより、
やはり、人生というものは、
そばにいる人
によって大きく影響を受ける、
ということを改めて感じました。
妻、友達、仕事仲間などなど
素晴らしい人と付き合うことの重要性を
再認識しました。