クロアチア、スロヴェニア、ボスニアヘルツェゴビナの旧ユーゴ3カ国。

わずか10日間の駆け足旅行だった。

英語もろくにしゃべれない異邦人に、親切に接してくれた大勢の人たち。

クロアチアの古都トロギールで出会った焼き栗売りのおじさんも、その一人だった。

アジア人観光客が珍しかったのか、なにごとか盛んに話しかけてくる。

たぶんクロアチア語だ。焼き栗を2個つかんで、こちらに差し出す。

「??????」。

おじさんの言葉が分からない。もどかしさが募る。


 
見かねたスーツ姿の男性が助け舟を出してくれた。

英語で通訳を買って出てくれたのだ。
「クロアチア特産のクリです。ぜひ食べてみてください」。

おじさんは、そう言いたかったようだ。


こんがり焦げた大粒の栗を口に運んだ。

プリップリの食感が広がる。甘さは控え目だが、奥深さがある。
「おいしい」。日本語で答えたが、おじさんは微笑んでくれた。

心と心が言葉の壁を超えた。

【写真1】11月だというのに、半そでTシャツ姿で焼き栗を売る元気なおじさん
【写真2】ザグレブの待ち合わせスポット。像の主は建国の王様。名前は忘れた!

【写真3】クロアチア首都ザグレブのオープンカフェ。寒風も平気の平左なのか?


これなんじゃ!!・下

クロアチアの港町・スプリットで発見。

これなんじゃ! ドアノブじゃ。さて、この店はなんじゃろう。

デザインをよーくみれば、お分かりじゃろう。


そう、ネクタイ屋さん。クロアチアはネクタイ発祥の地なんじゃと。
ネクタイは、こちらの言葉で「クラバッタ」。

クラバッタとはクロアチア人の意味なんじゃ。


フランスのルイ14世がネクタイをしたクロアチア人の兵隊を見て、

「あれは、なんじゃ」とお付きの人に尋ねたそうな。
お付きの人は、出身地を聞かれたと勘違い。
「クラバッタ]と答えたそうな。


それ以来、ネクタイのことを「クラバッタ」と呼ぶようになったという、

ウソのようなホントのお話なんじゃ。

だれじゃ。そこでクタバッテいるのは!?

 

性懲りもなく、おまけのおまけ

アジア各国の「ありがとう」を集めてみました。

カムサハムニダ、シェシェ、カムオン、コープクン、トゥリマカシ、ダンヤバート、シュクリア。


あなたは、いくつ知ってました? 

正解は前から順に、韓国、中国、ベトナム、タイ、インドネシア、ネパール、パキスタン。


<旧ユーゴスラビア編はこれで完結しました、「ドヴィヂェーニャ」(さようなら)>

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南アルプスの真珠と称えられる、スロヴェニアのブレッド湖。

首都リュブリャーナから車で約45分、旧ユーゴ連邦で一、二を争う保養地だ。

チトー元大統領の別荘が湖岸にあり、昭和天皇も滞在されたことがある。

10月の終わり、色鮮やかな黄葉が穏やかな湖面に色を落としている。

小島にたたずむ聖マリア教会。

渡し舟で5分、風格のある礼拝堂と鐘楼が目に飛び込んできた。

苔むした石壁が歳月の長さをしのばせる。

礼拝堂には、天井から1本のロープ。

 


うら若き乙女が、一生懸命に引っ張っている。

「アナタ、ナニシテマスカ」。片言の英語で尋ねた。
「このロープを引っ張って鐘が鳴れば、恋人と結ばれるという言い伝えがあるんです」。

繰り返し繰り返しロープを引っ張る乙女。

 

「カ~ン、カ~ン、カ~ン」。

軽やかな音が響き、乙女に笑顔が戻った。こちらも負けじとロープを引く。

かなり重い。2度、3度さらに引く。息が上がってきた。

鐘はびくともしない。残念だ!


ランチは湖にほど近いレストラン。ブレッド湖産の鱒が売り物だ。

スロヴェニア産の白ワインとの相性抜群。ワインをお代わりし、気持ちも高揚。

なにげなく同行者を見つめると、なんとなく視線が厳しい。

「全く誰と結ばれたくてそんなに必死になってたんだか」。そんな嫉妬がこもっているようだった。

【写真1】幻想的な聖マリア教会の鐘楼。鐘の音は軽やかだ
【写真2】鐘が鳴り、ほっとした表情でロープを離した乙女
【写真3】故チトー元大統領の別荘。今は五つ星のホテルだ
【写真4】鱒のソテー。塩コショウだけのシンプルな味付け

☆これなんじゃ!!・上


ブレッド湖の渡し舟で発見! なまめかしい女性の下着をデザインした標識。

パイプに斜め赤線はお馴染の禁煙マークだが、これなんじゃ!! 

写真のおにいちゃんに聞くと、「水着で舟に乗っちゃあいかんよ」マークだそうな。

どこが水着なんじゃ、どう見たって下着じゃないか。なぜ男性用水着じゃないんじゃ!!

【写真1】陽気な船長&ガイド。舟賃は200円くらいだったような記憶が・・・

【写真2】何度見ても、ビキニの水着と言うより色っぽい下着に見えてしまうのだが

 

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T上司ランチ漫遊もヨ・ロ・シ・ク!! 

人間が好きだ。異郷での触れ合いは楽しい。

言葉が通じなくても、身振り手振り。なんとか心は通じるものだ。

「表」ともいえる有名観光地は落とせないが、「裏」にこそ旅の醍醐味はある。

そこには普通の人々の暮らしの息吹があるからだ。

 
クロアチア首都ザグレブ。

ビジネス街の1本裏道をぶらついていると、

大きな袋を抱えて行き交う人の群れに出会った。

観光案内所でもらった地図で確かめると、そこは首都一番のマーケットだった。

迷路のように入り組んだ通路、

間口2~5メートル程度のお店がびっしり並んでいる。

天井から大きな肉塊がぶら下がったお肉屋さん。

色鮮やかな野菜や果物がうず高く積まれた八百屋さん。


 
自然に恵まれたクロアチア、食品は豊富だ。
価格は1キロ単位のようだ。

牛ロース80クーナ(約1400円)。

バナナ1房5クーナ(約80円)。

 

ふぞろいだが、みずみずしい青リンゴ。

大きめの2個を選んで、金髪の売り子に差し出す。

「ツー」。2クーナ(32円)のようだ。

ほほ笑みながら紙袋に入れてくれた。

 
ホテルに戻り、青リンゴをかじる。

いや歯茎から血が出るので、きれいに皮をむいて8等分。

果汁がじわ~と染み出す。野性的な酸っぱさが広がる。

ささやかな快感に浸りながら、大きなベッドに身を沈めた。

 

新たな出会いに胸をときめかせながら・・・。

【写真1】ザグレブのお肉屋さん。大きな肉塊が、所狭しとぶら下がっていた
【写真2】こちらは八百屋さん。同行者によると、青リンゴは甘酸っぱかった
【写真3】古都トロギールの青空市場。真っ赤なトマトが目に飛び込んできた
【写真4】スプリットの魚屋市場。寝過ごしたせいで、ほとんど売れ切れ状態

☆おまけ~広島の自宅で

 
現地の通貨はすべて使い切ったはずだった。

Gパンを洗濯しようとしたら、後ろポケットからクロアチアの紙幣が出てきた。

5クーナ札と10クーナ札。1クーナ約18円だから約270円。

少額だから、まあいいかと思っていたら・・・。

デイバッグの底から10クーナ札、50 クーナ札、1クーナコインを発見。

あわせて63クーナ、約1130円。これに、Gパン分を加えると約1400円。

う~ん、プレゼントがもう2~3品は買えたのに・・・。

後悔、役に立たず。いや先に立たず。

【写真1】洗濯前のGパンから見つかった、よれよれの5クーナ札と10クーナ札
【写真2】デイバッグの底にあった10クーナ札、50 クーナ札と1クーナコイン

 

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