ピンチョスでお腹を満たした僕、ウサギさん(相方)、Mちゃん(旅友)。

午後はバルセロナ西郊サンタ・コロマ・ダ・サルバリョ市へ。

カタルーニャ広場からカタルーニャ鉄道で約20分だ。

 

 

めざすは「コロニア・グエル(Colonia Guell)教会」。

もちろんアントニ・ガウディ(Antoni Gaudi)の建設になる。

スポンサーだったグエルの依頼を受け、1908年に着工した。

 

しかし半地階が完成しただけで、建設は中断した。

サグラダファミリア建設に専念するためとか。

ガウディさん、無責任なような。

 

 

コロニア・グエル駅で下車した僕たち、どっちに行こうか途方に暮れる。

僕の持っているガイドブックにサルバリョ市のマップは載っていない。

そこで通りかかったセニョリータ(若い女性)に声をかけた。

 

彼女は道路に描かれた青い足跡を指差す。

この足跡をたどってゆくと、インフォメーションに行けるという。

インフォメーションは駅から3分くらい、道に迷うことなくたどり着いた。

 

 

観光客にも分かりやすいシステム、

日本の自治体のみなさん、日本でも取り入れませんか。

外国人観光客に喜ばれますよ。

 

足跡を確認しながら、人気のない住宅地を進む。

バルコニーにはスペインの国旗ではなく、

カタルーニャの旗が目につく。

 

 

独立問題で揺れるカタルーニャを象徴しているようだ。

コロニア・グエル」は、なだらかな丘の上にポツン。

空に延びる聖堂はない。教会としては異様だ。

 

玄武岩とレンガのミックスした外観。

曲線を多用し、左右非対称のデザイン。

ガウディの最高傑作と評価する人も多いとか。

 

 

聖堂は幻想的な雰囲気を醸す。

しかし運悪くアジア系の団体さんとバッティング。

甲高い声がこだまし、雰囲気はぶち壊しだ。

 

放射線状に張り巡らされた梁はヤシの木をイメージしたもの。

ステンドグラス越しにやわらかな光が降り注ぐ。

ベンチはガウディ自らがデザイン。

 

 

多くは再現されたものだが、色あせているものはオリジナルだ。

もちろん腰かけOK。下半身にぴったりフィット、楽だ。

ガウディの偉大さに肌で触れたコロニア・グエル。

 

僕たち3人、路上の「青い足跡」をたどってコロニア・グエル駅へ。

バルセロナ市街、まだ多くのガウディ遺産が残っている。

もう午後3時を過ぎた。急がなくっちゃ。