豪華な薬石サムギョプサルでお腹いっぱい。
専用車、日本語ガイド付きで1人5000円の1日ツアー。
ほとんど期待していないランチだったが、ウサギさんも僕も大満足だった。
僕たちは聞慶セジェへ。
慶尚道と首都・漢城(現ソウル)を結ぶ李王朝時代の古道。
青雲の志に燃える慶尚道の若者たちが科挙試験めざして往来したとか。
関門(江戸時代の関所のようなもの)、崖道、峠など往時のままに保存されている。
まず僕たちは古道博物館(Museum of Old Roads)へ。
科挙試験にまつわる歴史的資料を数多く展示している。
正面入り口には文庫本より小さな本がずらり。
歩くしか移動手段がない時代、服の袖に入れやすいように小さく作られたとか。
二宮金次郎のように、歩きながら本を開いて勉強したのだろう。
真っ白い大きな紙があった。
ガイドのキムさんに聞くと、「科挙試験の解答用紙で、何も答えられなかったもの」。
だから白紙。極めて分かりやすい。
しかし険しい道を何十日も歩いて首都・漢城へ。
郷土や家族の大きなの期待を背負って科挙試験を受けたはず。
さぞかし悔しかったに違いない」。
当時の靴も並んでいた。皮靴、草鞋、木靴といろいろ。
革靴は極めて効果で、科挙試験を受ける時に履いたとか。
移動には草鞋、雨天には上げ底になって木靴を履いたそう。
展示説明はハングルだけ。
ガイドがいると、詳しく解説が聞けるので勉強になる。
僕たちは科挙受験者の気分で古道を歩く。