一人寝の長い夜。しかし僕は退屈を感じない。
マイホテル「スリウォン」は繁華街ど真ん中という立地の良さが売り。
徒歩10分圏内に無聊を晴らすものは無数にある。
コーヒーが飲みたくなったら「スターバックス」だ。
ホテル自室にはインスタントコーヒー(ネスカフェ)が常備されている。
それでも僕はスタバへ。かくわしいカカオの香りに長歩きの疲れも吹っ飛んでしまいそう。
スコールが来ても(今は乾季だが)、傘はいらないくらい。
アメリカンのトールは75バーツ(240円)。
タイの物価から考えるとべらぼうな値段だ。
汁麺なら2~3杯は食べられる。たんまり外貨を持った外国人御用達なのだろう。
僕はモバイルパソコンを開き、旅の顛末を記録する。
1ビットもない僕の記憶容量。
すぐにメモしておかないと、すぐに消え去ってしまうのだ。
ブログ用の記事も3回分(旅立ち編)をまとめる。
コーヒーをこぼさないように、慎重にキーボードをたたく。
僕は職場でコーヒーカップを倒しパソコンをお釈迦にしたことがある。
1回ならともかく2回も。僕にはパソコンのような学習機能はついていないのだろう。
チェンマイ仕様のタンブラーをお土産に買う。
自分、ウサギさん、京都のFちゃん、大阪のMちゃんとお揃いで四つ。
一つ320バーツ(1024円)。四つで4096円。
今回の旅で、最も高価な出費だ。しかし友達の笑顔を見るのは楽しい。
海鮮レストランで美味しそうなロブスターをシカトした僕だが、友達には大盤振る舞い。
それでもやはりロブスターは食べておくべきだったか。後悔の念もふつふつ。