旅先で困ることは何だろう?それはトイレだ。

コーヒーはがぶ飲みするし、ランチタイムにもビールをぐいぐい。

日本に居る時より、トイレタイムは多くなる。




しかしヨーロッパでは公衆トイレは少ない。

運よく見つかっても、有料がほとんどだ。

0.7~1ユーロ(80~140円)。


鍵がかかっていて、コインを入れないと開かないトイレもある。

小銭の持ち合わせがなかったら悲劇だ。

カフェに駆け込むしかない。



チェンマイでは、トイレの心配をしなくていいのがうれしい。

公衆トイレはないが、寺院のトイレが部外者にも開放されているのだ。

100mも歩けば寺院に遭遇する。つまり100m置きにトイレがあることになる。


ごくまれに、トイレの前に「donation」と書かれた箱が置かれている。

僕は英語がチンプンカンプンだから、そのまま素通りする。

英語が堪能の人は、硬貨を入れればいいのかな。



しかし、厄介なのがチェンマイのトイレだ。

この写真をご覧下さい。高さ30㎝の便器、もちろん腰かけスタイルではない。

この幅の狭いところに足を乗せて、前向きにしゃがむのだ。


水に濡れていて、ずるっと行った時のことを考えると怖い。

しかも用を足している最中だと、とんでもない悲劇のヒロインになりそう。

トイレットペーパーはない。バケツに入った水と手桶があるだけ。




この水は流すため? お尻を洗うため?

洗った後、どうやってお尻を拭くの?持参の紙で拭いたら、どこに捨てるの?

僕の頭の中に、無数の「?」が点滅する。


荷物をかけるフックもない。

いくらなんでも地べたには置けないだろう。

それでも我慢の限界だと、運の尽きと諦めるしかない。



もちろんトイレもいろいろ。

運がいいと低床・ハンドシャワー付きに出会うことも。

滞在中1回だけだが、タイ-日折衷の水洗トイレも目撃した。


便器はタイ式、水洗は日本式。

お尻はハンドシャワーで洗い、紙で拭く。その紙はダストボックスへ。

僕はうれしくなって、「donation」ボックスに20バーツ札(64円)を入れそうになった。



まあ男性はいい。しかし清潔好きな女性は大変だろう。

ウサギさんが同行するはずだったチェンマイきまま旅。

どんな感想を持つのか、聞けないのが残念だ。