メコンデルタはホーチミン観光の目玉の一つだ。
総面積は3万9000平方キロメートルの広大な三角州だ。
メコンデルタ観光は現地旅行社の1日ツアーに参加するのが手っ取り早い。
僕はTNKトラベル(クチトンネルツアー、ディナークルーズに参加)の
「Mekong Delta One Day Tour」を申し込んだ。
昼飯が付いて、日本語ガイドだと29ドル、英語ガイドなら11ドル。
その差なんと18ドル。日本語ガイドはよほど貴重なのが。
ケチな僕、英語ガイドツアーに参加した。
バスは大型ハイデッカー。
観光客は20数人。英語系が多いが、中国語系や韓国語系もいる。
日本語系は僕一人のようだ。
イケメンの男性ガイドはマイ・タン・チュンさん。
午前9時、デダム通りのTNKトラベルオフィス前を出発した。
めざすはメコンデルタ観光の拠点ミトーだ。
僕は濃厚なベトナムコーヒー(2万ドン=100円)で、寝ぼけた頭にカツを入れる。
茶店の一角にはハンモックがあり、ベトナムの人たちが休憩している。
大河メコン、メコンデルタで前江と後江の二つに分かれる。
それぞれ川幅は2000メートル超。前江にかかるラックミエウ橋は全長8331メートル。
優美な斜張橋。茶濁したメコン川とアンバランスな感じだ。
エンジンボートに乗り換え、メメコン川や支流のミト-川を巡る。
メコン川に浮かぶ「トータス・アイランド」に上陸、ミト-名物「象耳魚」のランチだ。
丸ごと唐揚げ、身をほぐして野菜と一緒にライスペーパーに包んで食べる。
チュンさんによると、メコン川で養殖しているとか。
それを聞いて、はしがとまった僕。気のせいかもしれないが、泥臭さが鼻についたのだ。
しかし中国系シンガポール女性2人はパクパク。たくましいいなあ。
食事が終わると、手漕ぎボートに乗り換え、ジャングルクルーズだ。
ニッパヤシが生い茂る細い水路をそろりそろり進んでゆく。
灼熱の太陽は情け容赦なく、僕の柔肌を焦がす。
午後1時、気温は35度を超えている。
果樹園やハチミツ農園に立ち寄り、
フルーツやハチミツの試食も。
巨大なニシキヘビを首に巻いて記念撮影もできる。
このヘビ、全長3メートル以上ありそう。
僕の腕の2倍くらい太い。
「長いものには巻かれろ」と言うものの、僕は長いものが苦手だ。
しかし中国語系の女児(10歳くらい)は怖いもの知らず。
歓声を上げながら、写真に収まっていた。
大型のエンジンボートでメコン川を遊覧し、ミト-で上陸、帰路に就く。
午後5時、TNKトラベルオフィス前でフィニッシュ。
わずか11ドルで1日楽しめた。
片言、しかもブロークン。
それでも英語が喋れることが、「実利」につながったのはうれしい。
日本語ツアーとの差額18ドル。今夜は豪遊しよう。
★気まぐれホーチミン・クイズ第12回
メコンデルタのヤングル地帯には、こんな建物が目に着きます。
間口3メートル、高さは2メートルくらい。
さて、これはなんでしょうか?