ベルギーのミッションは完了した。
じゃあブリュッセル空港から日本へ帰るのみ。
いやいや、そうは問屋が卸さない。

▼クラシカルなブリュッセルの五つ星ホテル
T上司ランチ漫遊

オランダへUターンするのだ。
そこが哀しき格安航空チケット。安いけど、制約も多い。
復路は往路と全く同じルートじゃないといけないのだ。

往路が関空→独フランクフルト→オランダ・スキポール空港。
だから復路は逆コース、スキポール→フランクフルト→関空、となる。
ブリュッセルの五つ星ホテルに名残を惜しみつつ、高速列車タリスに乗り込む。

▼オランダ国旗と風車。絵になるなあ青空ならベストだが
T上司ランチ漫遊

2時間の旅路、再びオランダの土を踏む。
もちろんベルギーとオランダ国境はフリーパス。
同じEU、ジェンゲン協定加盟国。

パスポートチェックもなく、実質は国内移動扱いだ。
休む間もなく、残しておいた最後のミッション、風車の観光へ出発。
アムステルダム北15キロ、ザーンセ・スカンスは風車の村として知られている。

▼運河沿いに並ぶ風車群。これぞオランダの原風景だ
T上司ランチ漫遊

大きな運河沿いに並ぶ風車群、これぞオランダの原風景だ。
11月初旬、オフシーズンのせいか観光客は少ない。
やたら中国語と韓国語が飛び交っている。

風車の中をのぞいてみたいが、どれも入口にカギがかかっている。
はるばるやってきたんだから、一つくらいオープンしろよ。
そんな悪態をつきながら、運河沿いを進んでゆく。

▼風車の内部。大がかりな装置、ギシギシうなりあげる
T上司ランチ漫遊

入口から15分ほど、なぜか一番奥の風車はオープンしていた。
入場料2ユーロを払って中へ。そこは製材所だった。
大きな木製の歯車がギシギシ音を立てている。

もちろん電気の力ではない。
風車の力で歯車を回し、ギアを使ってノコギリを動かす。
環境に優しい人類の英知に拍手喝さい。

▼オランダと言えば木靴。工房で働くベテランの職人さん
T上司ランチ漫遊

これで、すべてのミッションが完了した。
今夜はスキポール空港そばのホテルに宿をとり、
あす早朝に帰国の途に就く。

男女4人(♀3、♂1)、9日間の旅(往復3日間を含む)。
なぜ楽しい時間は早く過ぎるのだろうか。
あ~あ、日本に帰りたくないよう。

■毎度おなじみ、役立たずクイズ(9)

T上司ランチ漫遊

ザーンセ・スカンス入口に、3メートル近い装置がありました。
写真右側に大きなハンドルが付いています。
さて、これは何でしょう?

※役立たずクイズ第8回解答 1958年の万国博の時に作られた展望レストランでした。