もちろん、おとなたちも働いている。真夏の気温45度。炎天下で汗だくになる人もいれば、冷房もない屋内で汗をかく人もいる。観光客を相手に、生活の糧を得る人たちもいる。

▼精巧な金属細工。見本など見ないで、黙々と掘り進んでいる
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古都ブハラ。バザールの一角で金属細工に打ち込む若者がいた。
鋭い彫刻刃を操り、金属プレートに繊細な模様を刻んでゆく。
「1日に3枚仕上げるのがやっとだね」。

手も休めず答えてくれた。
それでいて、売り値は1枚1万スム(約1000円)。
余りに低い評価に歎息あるのみ。

▼素朴な釜でナンを焼くコルホーズの若い女性
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サマルカンド郊外のコルホーズ(集団農場)。
ちょうどお昼時、若い女性がナンを焼いていた。
日干し煉瓦で組み上げた素朴な釜。薪の熱が容赦なく襲ってくる。

噴き出す汗を拭いながら、焼きあがったナンを手渡してくれた。
「ラフマト(ありがとう)」。ウズベク語でお礼を言うと、
黒い瞳が明るく輝いた。

▼炎天下、手作業で細々。モスクのタイルを補修する職人たち
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日干し煉瓦の上に青いタイルを貼り付けたモスク。
サマルカンドが「青の都」とたたえられる由縁だ。
でも間近でみると、タイルはぼろぼろ。

修復は手作業で細々。
炎天下、遅遅として進まない。
世界遺産を守る苦労を思い知らされた。

▼ブハラ旧市街のアルク城。王様の衣装をまとったウズベク人
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1991年、旧ソ連から独立を果たしたウズベキスタン。
文明の十字路と呼ばれ、壮麗なモスクなど世界遺産も多い。
ヨーロッパを筆頭に、観光客は増えつつある。

そこで、観光客をターゲットにした商売も大繁盛。
世界遺産ブハラ旧市街、壮大なスケールのアルク城。
王様・王女様の衣装をまとって、はいポーズ。

カメラは観光客のもの。
元手入らず、2000スム(約200円)のもうけ。
なんともお気楽な商売もあったものだ。

▼自作の伝統楽器を演奏する。有名な奏者らしい
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バザールの民族楽器店に、1人3役のスーパーおじちゃんがいた。
自ら楽器を作り、販売し、演奏する。プーチン露大統領に演奏を披露したことが自慢。
写真が大きく載ったロシア文字の新聞を、大事そうに見せてくれた。

ブハラ、夜のお楽しみはディナーショーだ。
ステージは古い修道院の中庭。昼間の炎熱地獄がうそのような、涼風が吹き渡る。
ファッションショーと民族舞踊との二本立て。ユニークな構成だ。

▼カラフルな民族衣装で、さまざまな舞を披露する女性たち
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食事とドリンクがついて1人2万スム(2000円)の豪華版。
貨幣価値を考えると、実質1万円くらいにはなりそう。
演じるのは、もちろん若い女性たち。

すらり長身のロシア系ファッションモデル。
エキゾチックな顔立ちのウズベク系の踊り子さん。
食事を終えて外に出ると、普段着に着替えたモデルたちがたむろしていた。

▼小顔で長身、すらりとしたロシア系ファッションモデル
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もちろん、すぐに話しかけた。
彼女たちは、ほとんどが大学生。学資稼ぎでモデルをしているという。
月光に映える白い肌、魅惑的な青い瞳。満たされた夏の夜だった。

☆ウズベキスタン、なるほど・ザ・クイズ~第15回☆

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ブハラの世界遺産アルク城に、
大小さまざな球体(たぶん石)。
直径5~15センチくらい。
さあ、これは何でしょう。

<第14回の回答>ライオンのように見えて、実はライオン。ひねりも工夫もない出題でした。反省。

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