ハンバーグは何処で誕生したのかご存知ですか？
もちろん日本じゃない。ここドイツ、ハンブルグ（Hamburg）なんですゾ。
Ｈａｍｂｕｒｇを英語読みして下さい。ほら、ハンバーグになったでしょ。
ハンブルグはドイツ最大の港湾都市。
ここにはハンバーグをしのぐ、有名な「モノ」がある。
「ハンブルグの飾り窓」だ（Ｒ１８＝詳しくは書けません。ネットで調べてね）。
▼リューベック市庁舎。地下１階に食堂がある
もちろん男性専科。女性と子どもはオフリミット。
ハンブルグまで来て素通りなんて、もったいなさ過ぎるだろう。
そこでランチタイムに一つの提案をした 。
「午後、ハンブルグを1人で観光したいんだけど…」
舞台はリューベック市庁舎地下１階の歴史的レストラン。
Ｅちゃん・Ｋちゃん・ウサギさん、そろって怪訝そうな表情だ。
▼ハンブルグの聖ミヒャエル教会。塔に登るはずだったが…
「なぜ１人なの？」とウサギさん。
「怪しいなあ。まさか、あれじゃないでしょうね」
冷ややかな視線のＫちゃん。たぶん、すべてお見通しなのだろう。
「なに、なに？」とＥちゃん。
１対３の不利な戦い。もう何も言えなくなった。
「や～めた。みんなで聖ミャエル教会の見学に行こうね」
▼道路工事を知らせる看板。ひょうきんさがたまらない
友人との旅行も楽しいが、一人旅には一人旅の楽しみもある。
今回の同行者は女性ばかり３人。うち２人はうら若い女性だ。
保護者としての立場もあるしなあ。ああ、男は辛いよ。
聖ミヒャエル教会はプロテスタントの教会だ。
尖塔の高さは１３２メートル。青空にすっくと伸びたフォルムが印象的だ。
８２メートルの高さにある展望台へエレベーターで昇ることが出来る 。
▼ドイツ一の貿易額を誇るハンブルグ港。やむなく地上から見学
展望台からはハンブルグ港や旧市街が一望できるだろう。
のんびり聖堂を見学しているウサギさんたちを置き去りにして尖塔へ急ぐ。
どころが、予期せぬ不幸が待ち伏せしていたのだ。
エレベーター点検中。ああ無情。
不埒な野望をいだいた報いか。真っ昼間に点検なんかするなよ。
いくらボヤいても始まらない。ターゲットをハンブルグ市庁舎に変更する。
▼今も使われているネオ・ルネサンス様式のハンブルグ市庁舎
ネオ・ルネサンス様式、１８９７年に完成した。
そのまま今も使われている。伝統的な建物への愛着が強いのだろう。
部屋数は６４７。バッキンガム宮殿より６室多いのが、ハンブルグっ子の自慢とか。
ハンブルグ中央駅そばの４つ星ホテルで一夜を過ごす。
ハンブルグ中央駅からブレーメンへ。ようやくメルヘン街道の旅が始まる。
ここから６日かけて南下する計画だ。
▼ハンブルグ中央駅から徒歩３分の四つ星ホテル
▼ハンブルグ中央駅で出発を待つ２階建て列車
ブレーメンはグリム童話「ブレーメンの音楽隊」に舞台となった街だ。
働き者だったけど、年を取って仕事が出来なくなったロバ、イヌ、ネコ、ニワトリ。
主人から逃げ出し、ブレーメンに行って音楽隊に入ることにした。
ブレーメンは遠く、森の中で日が暮れた。宿を求めて、動物たちは１軒の家へ。
そこでは泥棒たちがご馳走を食べながら、金貨を数えている。
動物たちは泥棒を追い出すため、一つの作戦を考えた。
▼世界遺産のブレーメン市庁舎とリープフラウエン教会
ロバの上にイヌ、さらにネコ、一番上にワトリが乗り、一斉に鳴き喚いた。
泥棒たちは、この世のものとも思えぬ鳴き声に驚き、家を飛び出し逃げ出した。
その家で、動物たちは音楽を奏でながら平和な余生を過ごしたとさ。
「ブレーメンの音楽隊」の像は、観光客の多いマルクト広場にある。
かなり高い台座の上に、高さ２メートルほどのブロンズ像が載っている。
ロバの前足がピッカピカに光っているのが遠目にも鮮明だ。
▼「ハーメルンの音楽隊」像。やっぱりモデルは女性がいい
前足を撫で撫ですると、願いがかなうとされている。
そこで行きずりのドイツ人（？）にモデルをお願いしてパチリ。
おいおい口じゃなくて、足を触ってくれよ。ドイツ語で何と言えばいいんだ。
中世の雰囲気を今に伝えるベットヒャー通り。
カフェ、ブティック、ガラス工房、劇場、美術館などが軒を連ねている。
ここで人気なのがブロンズの「絶世の３美女」（正式名は忘れた）。
▼乳房がピッカピカ。「そんなに撫で回しちゃ嫌よ」
中央の女性像、乳房がまばゆいばかりに耀いている。
両手で優しく触れると、女性の願い事がかなうというのだ。
Ｅちゃん・Ｋちゃん・ウサギさん、競うように揉み回し始めた。
独身のＥ美ちゃん・Ｍちゃんはいいだろう。
図々しいウサギさん。今さら何をお願いしようというのだろうか。
私も触りたかったけど、Ｅちゃん・Ｋちゃんの視線が気になり断念。惜しかった。
■少しは役立つかな？ ドイツ出たとこクイズ（５）
ハンブルグ中央駅で発見。
黄色い縦型のボックスが三つ並んでいました。
さて、これは何でしょう。ズバリ、お答え下さい。
＜第４回解答＞「風抜きの穴」でした。まややさん大正解。パチパチパチ。