だいぶ前の話にはなってしまいますが、豊橋鉄道モ3500形3503号リニューアル後の撮影会に当選したので説明含めてブログにまとめたいと思います。

 

①車体について

車体は都電7000形(3500形)をベースに京王重機で新造されました。台車や床下機器、冷房装置、パンダグラフ、補助電源装置などは旧車体からのものを流用していますが、ライトをLED角形に変更されています。これは箱根登山ケーブルカーの新型車両や函館市電の車体更新車とほぼ同じものだと思われます。また、ドアも大きな変化があり中扉(降車口)はモ780やモ800と同じ両引き扉に変更されています。なお、前扉(乗車口)は旧車体の折戸をそのまま流用しています。窓枠は路線バスで使われるような窓枠に変わっています。



↑旧車体を踏襲しつつライトが角形
 


↑ 中扉は両引き扉。折り戸、冷房装置、補助電源装置、パンダグラフは旧車体で使っていたものを流用していますが、パンダグラフの位置が赤岩口側に変わりました。

 

 

↑ 台車は従来のD-20A台車を使っています。

②車内について

車内はオールロングシートに変わりました。モケットは普通座席が名鉄2200系一般車や5000系、3300系などと同じ紫色モケット、優先席は赤朱色に近いモケットで黒色の腰掛とスタンションポールができました。内装の壁へ木目調であり箱根登山ケーブルカーでも使われているものだと思われます。また中吊り広告取付金具や非常用スイッチ、冷房吹き込み口、電鈴は旧車体から流用しています。車内灯はLED灯になっており、ドア灯もありました。

↑ 普通座席(左)と優先席(右)


↑車内全体(左)と運転台後ろ部分(右)

 

③ 運転台について

運転台はモ800形をベースに作られ、マスコンやブレーキ弁は旧車体から使われているものを再流用しています。また、新たにペダル式のデッドマン装置が取り付けられ安全性が向上しました。なお旧車体同様速度計はありません。

 


↑ 運転台。中央下の赤いペダルがデッドマン装置です。

④ 方向幕について

方向幕は旧車体の3500形からかなり大型化し、豊鉄市内線で初のフルカラーLED方向幕になりました。前面は信号の色と勘違いしないためなのか行先は白色LEDで表示し、系統部分を■(■は赤・青・黒・緑)で表示しています。なお側面は全面フルカラーLEDで表示しています。


↑ フルカラーLED方向幕(前面、側面)

 

話が長々になってしまいましたが、豊橋鉄道の関係者の皆様このようなイベントを開いていただきありがとうございました。