今回は、かつて妖怪が見えていた孤独な男と、男が心を通わせた蛍の妖怪との別れのお話しです。
昔、男は妖怪が見えることから、貴志と同様に周囲から孤立していました。
ある日のこと、男は沼の畔で蛍の妖怪と出会います。
男は、その妖怪をほたると名づけ、心を通わせるうちにほたるを愛するようになりますが、突然、男には妖怪が見えなくなります。
妖怪が見えなくなった男は、来る日も来る日も沼に来ては、ほたるの名を呼びますが、そこにいるほたるの存在を感じることさえできなくなってしまいます。
ほたるは、孤独に打ちひしがれる男を哀れに思いますが、どうすることもできず、ただ、男のそばにいることしかできません。
年月がたち、やがて男にも愛する女性が現れ、結婚することになります。
そして、男が孤独ではなくなったことを知ったほたるは、静かに別れを告げるのでした。
今回、貴志は傍観者ですね。
その男は、ひょっとしたら未来の自分の姿なのかもしれません。
かつては鬱陶しく思っていた妖怪という存在も、心を通わせるうちに愛しき存在へと心情が変化しているようです。
今回のお話で、ほたるが男に対してみせた、ただ、男が幸せになってくればそれだけでいいという、なんの見返りも求めない無償の愛情。
それは、現代の人間が忘れかけている本当の愛の姿なのかもしれません。
次回は、妖怪ハンター(らしき)お話のようです。
楽しみにしています。
…ざんげの時間です。
今回のほたるの声は桑島法子さんがあてていましたが、エンディングを見るまで井上麻里奈さんだとばかり思っていました。
私は、度々、桑島法子さんや小清水亜美さんの声を井上麻里奈さんの声と聞き違えてしまいます。
もちろん逆も然りです。
みなさんはどうでしょうか?