憲法タウンミーティング。 | ヤピガメJ卒業生日記!

ヤピガメJ卒業生日記!

一般社団法人徳島青年会議所に所属(1997-2012)し卒業させていただきました。三木ことヤピガメJ卒業生が 等身大のメンバーやJCについての様々な情報発信をして参った記録です。

5/12








憲法タウンミーティングホントにお疲れ様(*^^*)


日本JCは憲法への取り組みを長年やっていて、各都道府県ブロック協議会で「憲法タウンミーティング」を開催しています。


まあ、卒業生なので、思うことを書いても最小限の迷惑で済むと想定して書くことにします。


日本JCの立場は、憲法に対しては「自主憲法制定」の立場。長年自民党、そして民主党のその派が求めてきた立場に近いと認識しています。


それはもっともなことで、日本国憲法は、占領下にあったGHQの意向に強く影響を受けたものであることは間違いありませんし、


地域のリーダーとして全体の利益を考える立場にある経営者・管理職が多いJCメンバーにとっては
「個人の権利と自由を保障する国家や公益のためにもっと義務感を国民に持たせたい」

と思う人が多いことも小生を含めて当然だと思います。


そういう憲法を考える活動、国民に選択肢を与える活動は、毎年担当のメンバーさんが相当苦労して工夫して一般市民の皆様に訴えようとしていることもよくわかります。


しかしながら、井川2012年度会頭も認めておられるように、国民の憲法論議や意識関心は高くありません。


それは、それなりに日本国憲法の精神が国民の間に浸透していることがあるでしょうし、前文にある憲法自体の制定時の精神の大枠に異議が少ないからでもあるし、様々な意見があることを承知で申し上げると、米国の傘の下かも知れませんが、戦争に巻き込まれず日本の軍隊が戦後一人も(直接的に)外国人を殺害していないことに対するそれなりの賛同があるものと思われます。


ということは、世間のリーダーや権力者にとって、国民世論に憲法論議の土俵を提供して「改善」する努力をしないと、改憲が高いハードルにある日本国憲法の改定・制定はおぼつかない状況はこのままだとまだまだ続きそうですね。


今回、JCが持ち出してきたのは、東日本大震災による憲法に「緊急事態条項」を明記すべきという提案です。


東日本大震災の政府の対応の遅さとその理由としての法整備の問題点が浮き彫りとなったことは事実です。


だから、緊急事態が起きた際は、政府が混乱を最小限にするために、国民全体の「利益」のために一定の強制力でもって(国民の権利が多少犠牲になっても)事態の収拾を図り、その精神を憲法に明記すべき、という世論を喚起したかったのだと思われます。


日本国憲法の精神は確かにとっても理想が高い。


武器なき平和が矛盾があることは、戦争やまぬ国際情勢から国内の自衛隊の存在・領土問題・日米安保を持ったまま抱え込んでいる状態が続いていることからも明らかです。


そう、矛盾はあるのです。


日本国憲法は絶対的な聖典ではありませんし、小生も長年の歴史にあるように、護憲だ改憲だと不毛な議論を続けるつもりもありません。


が、日本国憲法の精神である理想主義が故に、


「現憲法が現在の国際情勢に合わない」とするならば、


新しい日本国憲法の必要条件があるとすれば、

「21世紀に相応しい未来を見据えた、現憲法を超える理想と理念がなければいけない」


と思います。


国民のための憲法であり、公の利益にも合致する憲法。そして権力者に都合よいルールにしたい我々であっても、権力者に擦り寄らない憲法。



未だそういう憲法草案に出会ってはおりませんが、それがいつか出てきて国民的議論が進むことを期待しています。







Android携帯からの投稿