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JCの会議の挨拶時、よく聞きまするのが、
「つとめる」と「あずかる」です。
これって、
「私、社団法人○○青年会議所の理事長を務めさせていただいております、○○と申します。」
と
「私、社団法人○○青年会議所の理事長をお預かりさせていただいております、○○と申します。」
とどう違うのか?
ということなのです。
「務める」とは
ある役割や任務を引き受けて、その仕事をする、ことだそうです。
「預かる」とは
1 頼まれて人の身柄や物品を引き受けてその保管や世話をする、
2 物事の管理・運営を任される。
両方よく似ているのですが、「省略をしない文化」を持つJCはより「預かる」方がより丁寧な言い方、
のイメージを受けます。
JCは単年度制です。
どんなに成果をあげても、どんなにいい事業をしても、一年任期として理事長はよほどの事情がない限りまず重任しない、ということが鉄則です。
ということは、一年の期間の役職(これはえらいさんじゃなくて全員ね)をお預かりしてその職責を全うさせていただくんだ、という決意表明にも受け取れますね。
ひとのこころに響くのはこういう言葉なのかも。
その観点からは、世の中のものはすべて借り物で、一時期限定でお預かりしているんだ、
物事は常に変化していく「無常観」
いまの状態がずっと続くことはあり得ない意味で自分を律するんだ、という
意味が「お預かりしています」にあるのであれば、素晴らしいんでは?
とも思うのです。
こころに響く言葉はありきたりの丁寧な言葉というよりも、礼節を守りながらもホンネや感情を交えたほうがいい場合も多いもの。
こういうところが言葉の難しいところであり、奥深いものなんでしょうね!