企業合併・M&Aのときの気持ち | サバイバル! "仕事力"養成講座

企業合併・M&Aのときの気持ち

ちょっとスモールビジネス向けの話ではないですが、
企業再編・合併/M&Aの仕事のときに、
どういう気持ちで実行しているのか?
について、ちょっと書いてみます。

結構、クリティカルに

仕事とは何?

と考えさせられるさる問題なので。



よく新聞紙上で、M&Aの記事が見られますが、
おそらくは、そのバックでは、何万人もの人が、
ある意味、命がけで、汗かいて、仕事しています。

一般には、M&Aは、以下のフローになります。

1)デューデリジェンス
 相手の会社を詳しく調べるプロセス。

2)株式/事業譲渡契約
 ある「条件が揃ったら、買う!」という契約。

3)クロージングに向けたいろいろな作業

4)クロージング
 (2)で約束された条件が揃えば、「買い」(実行)。

5)ポストM&A
買収後のいろいろな作業。

この間のプロセスでは、
さまざまな種類の非常に高度な専門家が活躍してきます。
その詳細は、書きませんが、
職務に忠実であればあるほど、
相手先との利害が衝突し、その交渉は、厳しいものになります。

今日、書きたいのは、そのときの、気持ちについて。

会社を買ったり、売ったりというのは、
常に、おカネだけじゃなくて、人もついてくる。
ということは、そこで働く人たちの人生がかかっているということ。

ところが、M&Aの交渉は、多岐に亘り、非常にタイトな日程で行われることから、
その働く人の中身については、攻撃防御の道具の一つにもなってしまうので、
最後の最後まで、わからないときがある。

議論は、人数とか、どんな人?っていう説明のみ。

実際に面接してしまえば、買収話がばれてしまうし、
秘密裏に行わなければならないので、
どうしてもそんなことになってしまいます。

この会社で働くぞ!と思って就職し、
一生懸命に働いてたら、いつのまにか別の会社になってしまい、
隣の仲間は、別のところに。。。。など。

非情な世界です。

何十人、何百人の人生が、数時間の交渉で、
自分の知らない人たちの間で、決まってゆきます。。。。

交渉している自分さえ、来月はどこにいるかわからない中で、
利益代表として、交渉している人もいます。

会社の利益を代表して。。。。

(そのときの、「会社」って、何なんでしょうね。という疑問も湧きます。)
(その「会社」自体が、名前も変わり、経営陣も変わり、従業員も変わってしまう。。。)

(それはさておき)


でも、自分は、そんな中でも、忘れちゃ行けないこと、ってあると思います。


実際に顔が見れなくても、創造だけでもいいから、
働く人の顔、その家族を想像すること。


他人の人生を背負って仕事をしている、という思いを強く持ち、
人間として恥ずかしくない仕事をしたいと思っています。



時として、自分のミッションと矛盾することありますけどね。


言葉足らずですが。


では。



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