イシクラゲを観察しました。

 

今日は、原核生物のイシクラゲについて紹介します。

 

観察物のイシクラゲです。

 

イシクラゲとは、何なのか?

説明を入れながら、紹介していきます。

 

まず原核生物とは、核を持たない細胞からなる生物で、原始的な細胞のつくりをした生物です。

 

イシクラゲ(ネンジュモ科):原核生物

深緑色のクラゲのようなものが、イシクラゲです。

ちょうど、雨が降った後なので、水を含んで、ぶよぶよしています。

乾燥した状態では、乾燥ワカメのように、カラカラです。(写真は水分を含んでいる状態)

一緒に写っているダンゴムシ(写真の左上部分)と比べると、大きさが分かります。

 

 

採取したイシクラゲ。

 

 

光学顕微鏡で観察。

(接眼レンズ)15倍×(対物レンズ)40倍=600倍

原核細胞1つ分(丸い粒上の部分)は、約5マイクロメートルです。

(1マイクロメートルは1mmの1/1000)

 

今回も、自作の顕微鏡撮影クリップを使いました。

作り方は、「よっこん日記」の下記のブログ記事を参照。

 

 

ネンジュモ科の名前の由来である「ネンジュ」は、仏具の数珠(じゅず)に由来しています。

写真を見ると、数珠のように丸い粒がつながっているように見えますね。

肉眼で見える緑色の塊は、イシクラゲが寒天質で包まれた状態です。

 

イシクラゲは、シアノバクテリアの一種で、光合成をする原核生物です。

約27億年前から大きく姿を変えていない生物で、

地球上の酸素(現在の大気組成21%)は、もともとはこのシアノバクテリアの光合成によって産生されたと言われています。

 

イシクラゲのような身近にいる生物から、地球の生物の歴史を感じることができますね。

 

それでは、良い一日を。