そこに最近流れる香りはバニラフレーバーのコーヒーなのですが、
今日はもっと違った甘さでした。
じーっと花畑を分け入るかのように香りを触っていくと、ほのかにすっぱい感じもあって、
それが赤い果実だと知るのは間もなく。
きりっとした顔立ちではないのだけれど、
みんな違っていて、愛らしいその姿。

ひとくち。

冷やされているスイーツとかいう端整な都会のコとは別人の、
おひさまの下で元気に育った田舎のコ。
それがまっすぐに心にまで届く、
今日のいちご。