「ワンダラーズ」(原題:The Wanderers)1979
監督・脚本:フィリップ・カウフマン
原作:リチャード・プライス
舞台は1963年のNYの下町、ブロンクス
様々な移民の住む街
それそれの若者たちがギャンググループとして縄張りを持っていた
その中でイタリア系のワンダラーズを主人公にした青春もの
他に黒人系のデル・ボマーズ、
中国系のウォンズ、
スキンヘッドのボルディーズ、
アイルランド系のダッキー・ボーイズ
それぞれお揃いのユニフォーム(スタジアム・ジャンパー)を着ていて
観るものをそれだけでも楽しませてくれる
お約束のグループ間の喧嘩はもちろんだが
荒っぽくてお馬鹿なボルディーズが役人に騙されて軍隊入りする展開など
他のこの手の映画には無い脚本だ
後半でケネディの暗殺ニュースに町中の人々がショックで電気屋のテレビに見入るシーンも印象的
つまりこの映画の舞台は「アメリカン・グラフィティ」より時代が後なのである
終盤のシーン
街のライブカフェでボブ・ディランが
「時代が変わる=The Time's They are A-Changin」を歌っている
音声は本物だったが映像は役者だと思う...
こうして
ヒッピー時代がヒタヒタと迫っている直前の、
不良グループ『ワンダラーズ』たちが
自分たちのテーマソングを歌ってるシーンで幕となる
その曲はディオンのロカビリー・ヒットソング「Wanderers」である
たくさんのヒット曲が使われていて当然オールディーズ・ファンは必見だけれど
懐かしさより
若いということは何なのだろうかと妙に哲学的な感慨に耽ってしまうのは
フィリップ・カウフマンという監督のスタイルなのかもしれない
(原作は読んでいないので分からない)
劇中流れた、ヒットナンバー↓
なお、役者のほとんどは僕は知らないが
一人だけ見覚えのある女優がいた
カレン・アレン↓
もう今はババァ(失礼)になっているはずだ...(汗;笑;)
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