スナイパー2002(原題: Liberty Stands Still)カナダ・ドイツ

 

スナイパーものは数々ある(下段にリストアップ)が、この映画はかなりお気に入りだ。

しかしまあ、ウェズリー・スナイプスの台詞の多いこと多いこと!

ご苦労様でした(笑;)

銃撃シーンは極端に少ない。

爆弾も登場するが、結局は爆発させていない。

こんなんでスナイパーものが成立するだろうか...

ジャンルとしては『携帯電話サスペンスもの』と言うべきかも。

 

脚本が出来た段階で撮影プランにかなり頭を悩ませたに違いない。

(監督・脚本:カリ・スコグランド

僕は映画製作に関しては素人だから当たり前だけれど、

もしも監督を命じられたら、絶対断りますわ!;笑;)

とにかく舞台劇にもなれそうなくらいのノン・アクション映画だ。

特に、主役の一人、ほとんどのシーンが広場のホットドッグ屋台に繋がれた状態での

演技をこなしたリンダ・フィオレンティーノに大拍手!

 

今回はキャストの説明枠を設けてみた↓

♪キャスト説明♪

ウェズリー・スナイプス:スナイパーのジョー(元CIA、海外に出ている時に一人娘が少年の銃撃事件に巻き込まれ死亡、その恨みを武器会社に向ける)
リンダ・フィレンティーノ:武器会社の副社長リバティ(社長ビクターの妻で、創業者の娘、愛人との密会直前に広場のホットドッグ台車に手錠で繋がれる)
オリバー・プラット:リバティの夫で武器会社の社長ビクター(かつて南米でジョーに命を助けられた事がある)
マーティン・カミングス:リバティの愛人ラッセル(銃には一切関係ない舞台役者、リバティとの密会直前にジョーにより爆弾人質になる)

 

ジョーとリバティほか登場人物とのやりとりは全て携帯電話だ。

三者通話をはじめ当時の携帯電話機能・テクニックを駆使している

さすが元CIA(笑;)あんなにハイテクそして爆弾に知識があり射撃の名手なんて設定、

かなり無理があるとは思うが、そこは映画だ。

そして原題のLiberty Stands Stillは皮肉というかリバティという役名と

「自由」という言葉に掛けていて、洒落てる!

 

テーマは完全に『アメリカの銃問題、武器輸出問題』だが、

その辺、変に問題提起を強くして社会派ドラマにし過ぎてないのが良い、

結構楽しめるエンタテインメントになっている。

音楽も当時の先端を行ってるデジタルテクノサウンドで気持ちが良かった

(これは趣味に合わない観客もあり得るが...)

 

なお、脇役悪玉:武器輸出会社の社長役:オリヴァー・プラットもいい味を出していた。

 

[その他のスナイパーもの映画]

スターリングラードジャッカルの日ザ・シューター/極大射程山猫は眠らない

パニック・イン・スタジアムザ・コンサルタントザ・ウォール←これは掘り出し物です

そして何と言ってもアメリカン・スナイパー...

う〜む、あんまりあり過ぎてリストアップはこれ以上はギブアップ(笑;)

参考:腕利きスナイパーランキングだとさ↓(笑;)

 

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