不思議な世界の物語」1962年製作 アメリカ

 

中学時代、学校から『社会勉強=映画鑑賞』として全員ぞろぞろと劇場鑑賞させられた

グリム兄弟を描いた空想と現実の交錯した大人の童話だ

ほとんどの生徒に不評だったけれど、僕は元来ファンタジーが好きだったし、

妙に音楽が印象に残り、大変思い出深い映画となった(以後しばらくはメロディを口笛ってたもんだ)

 

この映画は上映方式(撮影方式)が『(スーパー)シネラマ』というものだった

スクリーンをなんと横に3分割して投影

当然映写機も3台だ

途中のフィルムチェンジがあると最低2x3=6台必要になる(Fチェンジがあったかどうかは知らない)

音響も確か多次元サウンドだった(今のIMAXに比したらかなり劣るけれど)

そんな大げさな設備を要し当時としては画期的な立体感を醸し出す試みだった

今の3D方式と比べるとメチャ幼稚なテクニックだけれど、スクリーンのワイド感は凄まじいものがあった

詳しくは「りおなのVIVA! WideScreen」参照

 

シネラマの最初の公開は1952「これがシネラマだ

以後1970「これがシネラマだ」のリバイバル上映まで延26本が公開された(らしい)

僕は京橋の『テアトル銀座』という劇場で

不思議な世界の物語」の他に「西部開拓史」「おかしなおかしなおかしな世界」「サーカスの世界」「カーツーム」「偉大な生涯の物語」「バルジ大作戦」「2001年宇宙の旅」を観ている(「バルジ…」と「2001年…」は違う劇場だったかも…)

詳しくは「迷走ダイアリ」さんのブログ参照

 

「偉大な…」は、たしか4時間以上の大作だった、これも学校の映画鑑賞会、マックス・フォン・シドーの名演技に圧倒

「サーカス…」は当時ファンだったクラウディア・カルディナーレ主演、ディミトリ・ティオムキンの音楽が今でも脳裏に焼き付いている

「おかしな…」はポスターと原題It's a Mad, Mad, Mad, Mad Worldが忘れられない

「西部…」「2001年…」は言わずもがな映画史上の金字塔だ