こんばんは。もうこのブログを更新することはないものだと思っていたのですが、ふと懐かしい気持ちになったので書いてみることにします。
2015年11/23 さいたまスーパーアリーナ
そんな発表を受けたのが昨年の10月13日、Zeppでのセカンドワンマンでのことでした。唐突な出来事に固唾を飲んで呆然としてしまった事が、ついこの間のことのようです。
あれから一年以上の時が経過し、ついにこの日を迎えようとしています。
まありにも、このステージに立っていて欲しかった。そのような気持ちが、心のどこかにないと言ったらそれは嘘になります。
彼女も戦友の晴れ舞台は勿論見に来るようなので、会えたら一緒に写真でも撮れるといいな。なんて軽い感じで思っておくことにします。なんか考えすぎると泣きそうなので笑
気づけば、時がたつのは本当に早いもので、アリスのライブを見続けてから4年の月日が経過していました。
私はここで、普通の生活ではできないような貴重な体験を数多くしてきました。学生時代、大学に通うようになってから、視野が広がり、様々な人たちとお付き合いをする機会が増えましたが、ライブの現場、とりわけこのアリスの現場はその内思い出が強いコミュニティの一つです。もしかしたら一番かもしれないというほどの。
ここで私は何の後ろ盾もなく、どこに向かっていいのかもわからない、自分と同年齢程度の女性たちが奮闘してる姿を見てきました。
何に向かって頑張ってるんだろう?
それまでアイドル業なんていうものは、自分が可愛くちやほやされたいだけの自己顕示欲の塊みたいな人間だけがやるものだと、恥ずかしながら考えていました。
しかし、理屈じゃ説明のつかない圧倒的パワーに魅了されて、いつの間にかアリス十番のステージを見ることが楽しみの一つになっていったのを今でも思い出します。
以前一人のタレントにこんな質問をしたことがありました。
「何があなたにそこまでの活力を与えるの?どこに向かって頑張っているの?」
面白さのかけらも全くないストレートな質問に彼女はこう答えたんです
「そんなの私にだってわからないよ!!ただ今はがむしゃらにやるだけ。それだけ!」
彼女たちを突き動かすもの。わからず仕舞でした笑。
論理もへったくれもない。ただそれでいい。
まっとうに中学、高校、大学と出て普通に就職して普通に勤め上げる。これも人間の生きる道の一つだと思うし、簡単にできることじゃない。それまでに沢山の苦悩や葛藤と戦っていかなければならないだろう。
ただ彼女たちはそういった「普通」のレールとはかけ離れた世界に飛び込み、ひたすらがむしゃらにやってた。
大きなライブが決まってるわけでもない、テレビのレギュラーが決まってるわけでもない。
それでもエンターテインメントの世界で、我々を楽しませることに全力だった。
専門出て就職せずにトップアイドルになると意気込んでる子、単身北海道から出てきて極貧生活を送ってる子、詐欺にあって借金したり、カード破産寸前に追い込まれてる子…
個性豊かな集団だった。
偏に、アイドルでいることに全力だった。そんな年齢は変わらない人たちのクレイジーな様に心を奪われていったのかもしれません。
また、出会った人も個性的な人たちばかりでした。プライベートでこんなにアツくなれる事ってこの年になるとそうそうありませんよね?
同じ部活に入ってるチームメイトのような感覚です。
私の知ってる4年間の中でも、沢山の人間が志半ばで夢をあきらめざるをえなかったり、去って行ったりしました。
そんな人たちの思いを背負ってつかみ取ったZeppのステージから一年半。
アリーナで彼女たちを見ることになるとは、さすがに思ってもみませんでした。
JR山手線、京浜東北線 田町駅から徒歩15分。芝浦ふ頭の小さな小さなライブハウス。
何度も足を運んだそのライブハウスで、たった10数人のお客さんを相手していた地下集団がアリーナに立つんです。
昔のブログエントリーにも書きましたが、本当に沢山の悲劇や、苦悩がありました。
ドラマですよ? もっとも、この事務所は茶番劇もありますけどね笑
友達ではない。彼女でもない。
けどただの知り合いではない彼女たちが、芝浦でかき集めた小さな夢の欠片達を、PARMSで培ったその思いを、どんな色の、どんな形の花として私に見せてくれるのか。
本当に楽しみです。