H.O.氏の「つれづれぐさ」抜粋 第92段 | tj-adventureのブログ

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まずは私、編者のTJ Adventureの注:
徒然草は余りにも有名な日本の古典の一つですが、学生時代以来ご無沙汰している人が大半のようです。年を経、人生経験を経て読むとまた新たな感慨も湧いてくるものでしょう。
これは、私の友人のH.O.氏が自分の特に気に入った部分を抜粋したものです。

(第92段)
道を学する人、夕べには朝あらん事を思い、重ねてねんごろに修せんことを期す。況や、一刹那の中において、懈怠の心あることを知らんや。何ぞ、ただ今の一念において、直ちにすることの甚だ難き。

(現代語訳)
仏道を学ぶ人は、夕方には明日こそしっかりと、朝は朝で夕方に懸命に学ぼうと、重々念入りに学ぼうと思っているのである。がしかし、・・・。なんと、発起した一念をその瞬間に実行に移すことの難しいことか!!仏道修行でも、朝な夕なにかさねて学ぼうとするのだが、その中にも一瞬の懈怠心のあることを知らねばならないと説くのである。