H.O.氏のバルカン半島旅行記 2010-07-25 | tj-adventureのブログ

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7月25日 スパルタカラマタ
昨夜早く就寝したため、寝覚めは早かった。旅行記の整理やメールの整理をしながら真夜中を過ごす。その後再度就寝すると、塩梅良く午前7時頃眼が覚めた。時間はたっぷりあるのだし、無理に寝つこうなどと逆らわないことである。本日は午後2時半にスパルタを出発、カラマタへ山越えする予定で、その後は列車でピルゴスまで行くと言うのが日程である。出発前再度スパルタの町を歩く。もう来ることもなかろう。でも幼少の頃から名前だけは知っていた町、こういう出会いは嬉しいものだ。町の位置関係を見ながら、会津若松を思い出す。四方を山に囲まれた尚武の城下町、徳川幕府にとっては藩祖保科正之以来真に頼れる佐幕藩。武士には厳しい鍛錬を強いた。白虎隊は有名である。スパルタも同じ。ペレポネソス戦争ではアテネに勝利しながらも、ポリス連合をまとめきれず滅亡の道をたどる。井の中の蛙だったのであろう。半島を周遊し至るところで山間の町を見かける。きっと独自の風習を持ったポリス群だったに違いない。バスに乗ってカラマタまでの山越え、料金5.1ユーロ、所要時間二時間半はあまりに安い。それもそのはず、距離は58Kmながら二千㍍級の山を越えるのである。あまりの素晴らしさに幾度もシャッターを切るのだが、タイミングの悪さと足も竦むような断崖絶壁に写真撮影どころではない。でも運転手は熟知し手入るのだろう。僅か二車線の道路にヘアピンカーブの連続にも拘らず冷静そのものです。峠を過ぎると、バスを乗り換え、一路カラマタへ。到着は午後5時。急ぎ列車に乗るため駅へ行くと、列車がいない。駅員に聞くと、10日前に列車ダイヤが改正された由。そんなのない・・私が購入したトーマスクックは最新版で先月買ったもの。でも本日の列車が終了したのは事実なのです。仕方なく、駅前に宿を取る。まだ日も明るいので海へ泳ぎに行く。一昨日のクレタ島以来です。地中海は塩分が強いせいか、また波も静かで非常に泳ぎやすい。一時間ほど泳ぎ、カラマタの町を巡りながらホテルへ戻る。明日は午前6時40分発、無理をせず早く就寝することにした。