人と組織の未来を照らす「希望創造コーチ」
伊豆原孝です。
目指すのは
「月曜日が待ち遠しい社員であふれる社会」。
湘南藤沢を拠点に、
研修講師、組織マネジメントコーチ、
社労士、作家として活動している
61歳、パワフルおじさんです。
「チャレンジ」の持つ二つの意味
皆さんは、「チャレンジ」と聞くと、
どんなことをイメージしますか?
挑戦すること。前に進むこと。
一般的には、そんなポジティブなイメージを
持たれる方が多いと思います。
けれど「チャレンジ」にはもう一つ別の意味があります。
それは、「疑ってみる」という意味です。
最近はテニスや野球など、
スポーツの判定でもこの言葉は
頻繁に使われるようになりました。
「それは本当に正しいか?」
と確かめる態度とも言えます。
「大丈夫」と即答した私
社会人2年目の頃の話です。
仕事の流れが見え始め、大手企業の
主担当も任されるようになっていました。
数字も作れ、上司から「すごいな」と褒められる。
正直、少し天狗になっていたのだと思います。
ある日、取引先である大手鉄道会社の
総務部長を主賓とする接待の招待状を作成しました。
上司から、こう確認されました。
「名前、間違ってないよな?」
私は確認もせず、即答しました。
「大丈夫ですよ!」
自信満々でした。
ところが、招待状を持参する直前、
「念のため」と確認すると――
「穣」とすべきところを
「譲」と誤記していたのです。
ほんの一字違いですが、重大な失礼です。
冷や汗をかきながら修正し事なきを得ましたが、
危うく会社の信用を傷つけるところでした。
自信と過信は紙一重
この出来事の本質は、
漢字の間違いではありません。
確認もせずに「大丈夫」と言い切った、
私の態度にあります。
仕事ができるようになってきた。
評価もされている。
だから自分は間違えない――。
その自信が、
確認という一手間を奪いました。
自信と過信は、紙一重です。
自信は挑戦を後押ししてくれます。
しかし、自信が100%になった瞬間、
人は疑うことを止めます。
1%の疑いが、あなたを守る
これは決して「自分を否定せよ」
ということではありません。
自分の思考の死角を疑え
ということです。
あのとき、最後に残っていた
「念のため」という1%の疑いが、
私と会社の信用を守ったのです。
自信は大切です。
挑戦も大切です。
しかし、
どれだけ自分を信じていても、
1%の疑いは手放さないこと。
その小さな余白こそが、
あなたと組織を守ります。
大きな夢に挑戦する人こそ、
ほんの少しだけ、自分を疑う勇気を。
その1%の冷静さが、
未来を守る力になるのです。

