LD系男子 祝・二十歳。

 

 生まれてからずっとブログや日記で記録し続けてきましたが、中学校卒業と同時に公的療育関係とは一切縁が切れたので年に数回しか記載しなくなってましたが中学校までに培ってきた療育の成果、SLD(限局性学習症)の特性を持ちつつも日常生活や学習能力に大きな問題もなく生活出来るようになり自分自身の創意工夫で乗り越えることが出来るようになりました。

今は公立高校には通級制度が導入され中学校卒業後も通級指導教室による東京都教育委員会の支援を受けられるようになりましたが、長男は丁度草分けの年の生まれで、高校通級ができた年に高校に進学した為に中学校通級からのパイプが断絶、高校生以降は何の支援も一切なく社会に出ることになりました。でももともと高校通級が存在しないことを前提に小中学の通級に通ってましたから、すべての支援プログラムを完遂して中学校を卒業しています。その為特に問題なく社会に適応できているので本人も通級も私もよくやったと全員を褒めてあげたいです。(笑)

 

 さて今日は 令和6年6月6日です。 R6.6.6 悪魔の日とささやかれていますが、LD系男子事長男の生まれた年は、

平成16年(西暦2004年)6月6日です。 すなわちH16.6.6で 平成の666なのですよ。H16年ならH6年(今年三十歳)の人の方が凄くない?って思ったあなた、西暦2004年に思うところはありませんか? 運命数の計算方式って、数字を一桁になるまで足す方式なんですよ。すなわち、西暦2004年=2+0+0+4=6 なのです。 それでH16年で6月6日なのですから、私は強くこの2004年(平成16年)6月6日生まれの人たちを推したい。そして二十歳で 令和6年6月6日って凄くない? もう完全にお前ら運命数6だよねwwって感じがします。

 

誕生日のケーキは中学生以降チーズケーキがいいというので毎年違う店のチーズケーキを買ってます。

長男はレアチーズがいいって言ってたけどレアで今年いいものが見つからなかったのでこのチョイスです。

 

 

 

父の日

 
 
 
 
父の日

後は誕生日プレゼントは財布がいいと言っていたので色々探してこのブランドものの財布に。

 

 

 

 

 

ブランドじゃなくても良かったんだけど、使い捨てになるより長く使えて取っておけるぐらいの品の方がいいよなって思ったのでこのあたりにしました。ちょっと私が購入した時より安くなってるな。(笑)

 

 

 専門学校で今長男はグラフィックデザイン、デジタルデザインを学んでいて3D、映像関係です。中二から高校三年間迄芸能活動をしていて、自分が被写体になるより撮影する側に回りたいと思うようになったようで、高校卒業後芸能活動はきっぱり引退して映像関係を学んでいます。美術2だったのに(高校では専攻してないw)何故wと思ったんだけど「お母さん絵が描けなくてもデザインできるかな」って言うんで「デザインの職種による。ちなみに広告(不動産・求人が主)デザイナーの私の場合絵が描けなくても仕事できてる。ただしデッサンの練習とか、ある程度絵を描く練習はしてはいる。理由はイラストレーターさんや漫画家、パースライター(建築関係)さん等に依頼をする時、ある程度指示できないとダメだから。やはりどうしても絵で描いて見せることになる場合が多いよ。雰囲気だけでも伝える努力はしないと。棒人間でも上手い人はとても上手に指示絵を出すよ。アニメでいうとコンテ画みたいなものだね。監督さんが直で描いたりするじゃん。上手いに越したことがないけど上手に描けなくても伝える力があるなら大丈夫」と伝えたところ、すっきりしたみたいでその道に進むことになりました。

私は紙面印刷(プリプレス)ですが、長男はデジタルデザイン、web上での広告及びコンテンツ作成、映像関係3Dモデラーへ進むことになりました。

 

長男は言語性学習障害の上に構音障害持ちなので二歳から療育で、三歳半からは言語聴覚士の先生のもとで、小学校は通級で、中学校は通級と芸能事務所の運営する劇団で言語訓練を積み上げてきました。同時に家庭では、毎日朝6時から基礎英語Ⅰ~Ⅲ(最終的に高校生でも中学校一年生の基礎英語講座を受けてました)を八年間やり続けただけあります。

そのやり続けるという地道な努力が出来る力は、今現在毎朝5時起きでラジオ体操をした後、一枚はデッサンする、描く、という行動になってます。驚いたことに最初は棒人間だったのが、今ではかなり私から見ても上手では? というものを描くようになりました。継続は力なり、本当にそうだと思いますが、この継続する力というのも才能なんだそうです。努力が出来る遺伝子があるのだとか。私も旦那もなんでも継続してしまう、むしろ一度やるって決めてやったことはやめられない、いつまでも継続し続けてしまうという変な癖がありますが、もしそれが遺伝子で決まっている行動だとしたなら、これほど長男にとって幸運な遺伝はなかったろうと思います。SLDはもう完全に私の家系、多分母からの隔世遺伝だなって思ってて長男には悪いことをしたと思ってましたが、同時にそれをリカバリーできる遺伝子も渡していたことを少し誇りに思います。まあ旦那側の努力遺伝子で、私の努力遺伝子はなくなってる可能性も5割ありますが(笑)どっちでも同じような効果の遺伝子が遺伝してよかったなって思ってます。この努力遺伝子が受け継がれてなかったらSLDの長男は高確率で詰んでただろうなーって思います。小中学での言語訓練はマジで地味すぎてかつ、厳しすぎ、つまらなすぎ、継続するのが苦痛の領域のものだったのですが、長男は通級の先生方に「情緒極めて平坦」と言わしめるほどの(笑)ものすごく「静」に振り切れた男子だったので可能だったことなのかなーと思います。後程よく「全て平等にどうでもよく、全て平等に興味がある」という、割合現代社会では適応に有利な特性を持っていたことも良かったようです。

 

 私も妹見てて自分を棚上げしてよく思ったんですけど「しれっとしてんなー 私も割としれっとしてるけど、まさにしれっと族」と変な感想を持つ位、よく考えたらそこまで執着することないよね? って理詰めであっさりこだわりを捨てられるタイプなんですよ。小中高と私も成長する過程で、子供の「こだわり」みたいなのを超絶嫌って叩き潰そうとする昭和世代の教師の洗礼に逢いまくっていたので、気づいたら「全て平等にどうでもいい」というタイプに仕上がってしまいました。もともとこだわりがあんまりないタイプでしたが、自分のこだわりは当然のものと享受するけど他人のこだわりは絶対許せないマンがこの世には多すぎるので、他人がこだわってんなーって思うものにはことさら興味を抱かないようになってしまいました。

そしてそういう母親の経験って子供に「一見遺伝したように思えるが、遺伝子とは全く関係ない遺伝」という感じで伝わっていくんだそうです。

 

なんにしてもこの子を育ててて(もうこの子という年ではなく本当に大人になりましたがw)思ったことは療育はやはり早く始めているに越したことがないということです。それと、子供がちょっと背伸びして頑張れば手が届くかな? という処に置くのは悪手で、人より劣った部分があるのなら余計に、背伸びなんかさせずむしろ軽々と超えていけるレベルのところに入れてあげるのが、発達障害児童を「義務教育期間中以降に伸ばすコツ」だと思いました。

何故か一番 お母さんが子供を「頑張らせちゃう」のが小学校低学年から、下手をすると義務教育期間全て、にしちゃう人が多すぎるんですよね。

 

 義務教育期間だからこそ、ハードル低めに子供が楽に生きていける環境に置くのが正解だと思います。

何故なら人生は長いんです。健常児でもいい中学いい高校いい大学入ってから好きな事をやりなさいって良い大学に入った、お母さんお父さん万々歳狂喜~からの子供自殺ってパターンは珍しいことじゃないんです。発達障碍児の場合義務教育期間で力尽きて、下手すると義務教育期間頭で既に人生で使う全パワー使い切って潰れてしまう例を私はいろんなブログで見てきました。まあそういった場合ブログが閉鎖する確率90%なので本当のところでその子がどんな大人になったか判らないままの事が多いのですが、あまり良い状態ではないんだろうなと予想してます。

 

昔発達障害の双子の引きこもりの中学生のブログがあったなと最近探して読んでみたところ、

 

引きこもりのままで28歳になって多分このまま30歳になってずっと引きこもりで40歳で8050問題になるんだろうな~という感じで探して失敗したと思いました。

ブロガーとしてお金を稼いでいるイラストレーターさんはプロとしてブログを運営しているので比較的途中で終わらず、その後をきちんと描いてくれるのでまだましというか福祉の手や、第三者の手が届きやすいのでそこは良かったと思っています。でも世の中の90%以上は自らフェードアウトして見えない8050、9060問題の当事者になるのだろうと思うと初動、せめてその子にあった小学校でその子が楽々とこなせるレベルの教育を受けさせてあげれば結果が違っていたのではないかと思ってしまいます。

 

うちの長男ですら、小3と小4の二年間は、学習障害という事が判らず私も通級の先生方も、児童発達クリニックの先生も見逃してしまい初動を逸してしまったという苦い経験があります。問題が誰の目にも明らかになった時、それはもう殆ど手遅れ、子供が二次障害を発症しているか、発症直前まで追い詰められていることを指します。

長男のこの情緒の崩れなどは結局完全に解消するまで高校一年生、受験成功し高校に入学し新生活に適応して本人がもう大丈夫と自らを許すまで続くことになりました。

子供によく失敗させろといいますが、それはリカバリーが効く場合だけです。

大抵の知能指数が正常の発達障碍者は自分が奇怪しい事を自覚していて誰にも知られないように問題を隠そうとします。プライドの問題でもあります。いじめられた子がいじめを誰にも告白できないようなものです。この構図はよく似ています。

いじめも、「いじめだ」と誰の目にも明らかになる事態は、大抵その子が自殺等の最終手段を取った後になります。死ななくても自殺未遂など誰の目にも明らかな問題起こした時点で手遅れなんですよ。

それにプラスして親が先生のせいだ、行政のせいだと逃げの姿勢を見せられた時点で

子供の心は死んでしまいます。そうでなくても、親が立ち向かって問題解決に動いたとしても、親以外の他人への信頼はマイナスに振り切れますし、自尊心や未来への希望などはズタズタです。

それが判らない人が本当に多すぎると思います。

 

こうなったら問題だった時間の最短で三倍はリカバリーにかかると思ってください。

うちは二年間の問題期間を解消するのに、小5、小6、中1、中2、中3、高1 の六年間を費やしました。二次障害の怖いところはそこなんです。

もし義務教育期間9年間をその問題のある期間として過ごしてしまった場合、最低で27年間はリカバリーにかかることを覚悟すべきです。問題がつまびらかになってから27年間だと思って下さい。もし15歳(高1であるべき年)で詰んだとしたら、単純計算で45年間かかるということです。

 この絶望的な数字はかなり正確に二次障害を起こした子のリカバリーにかかる期間を表してると思ってます。

 

 どうか良い選択を、心からお祈りしております。