ひと山越えて通学していた 高校時代

 

大雨の日に雨 ごくごく稀に

 

父が高校まで車で車

 

送ってくれることがありました

 

 

自転車で上れないくらいの

 

急な坂道であっても

 

雨でずぶぬれになっても

 

自転車で高校に行く方が数十倍マシでした

 

 

それほど 父に高校まで車で

 

送ってもらうことが 嫌いでしたしょんぼり

 

 

理由は車で送ってもらったら

 

いつも以上に 父に

 

気を遣わなければならないからでした

 

 

すぐに不機嫌になり

 

怒鳴り散らすことが多かった父を

 

怒らせないように

 

導火線に火をつけないように

 

細心の注意を払って

 

過ごすようになったのは

 

いつの日からか・・・ぐすん

 

 

 

母は車の運転ができないので

 

高校まで送れるのは父しかいませんでした

 

 

 

行きに車で送ってもらっても

 

帰りはバスと電車を使うことになり

 

自転車の2倍の時間(約2時間)が

 

かかるので

 

私には有難くもなんともなかったのです

 

 

 

ただでさえ 出勤前の父を

 

機嫌よく送り出すために気を遣っていたのに

 

私を高校に送るという負担

  会社にいつもより遅く出勤すること

  面倒をかけること

 

父にかけることになりますガーン

 

 

 

父は誰かのために

 

自分が犠牲になることをする時

 

その人からそれなりの言葉をもらわないと

 

不機嫌になる人でした

 

 

 

”娘のためにこれだけのことをしてやっている”

 

という意識が

 

私に重くのしかかってきましたアセアセ

 

 

 そのころの父の口癖は「誰のおかげで

 飯が食える思っているんだ!」でした

 まさに昭和ですゲラゲラ

 

 

だから 車で送ってもらう時は父に

 

最低7回お礼を言っていたのです

 

①母が「送ってあげて」と父に頼んで

 

 父が承諾した時

 

 私は母が父に頼まないで欲しいと思っていました

 

 でも、母に頼まないでと言うことすら

 

 できませんでした

 

 父は母に頼まれる前から、今日は雨がひどいから

 

 私を送ろうとは思っていたので、

 

(思いやりはある笑)

 

「せっかく俺が送ってやろうと思っていたのに!!」

 

 と好意を無にしたと機嫌が悪くなることを

 

 想定して言えなかったのです

 

②父に「そろそろ 行こうか」と言われた時

 

③父の車に乗る時(家を出る時)

 

④父の車から降りる時(高校に着いた時)

 

⑤父が会社から帰宅した時

 

⑥夕食を囲む時

 

⓻おやすみなさいを言う時

   

 

 

読んでみると ばかばかしいですよね絶望

 

 

感謝を伝えなければいけないと思って

 

発する言葉

 

こころからの感謝ではありませんでした

 

 

この頃からのくせになってしまったのか

 

私は今も この場面では

 

お礼を言うべきなのかな

 

と考えることがしばしばあります

 

 

こころからの感謝の言葉 と

 

義務感や恐れから発している感謝の言葉

 

 

相手への伝わり方に雲泥の差があるって

 

今ならわかります

 

 

父に恐れおののいていた 高校生の私 

 

それでも・・・

 

私なりに頑張っていたのでしょう合格