夕食の準備をしていたら
ガッシャーン! 横で大きな音
床が一面 麦茶浸しに・・・
冷蔵庫から出した
プラスチックの2L麦茶ポットを
娘が床に落としたのでした
2L満タンに入っていた麦茶ポット
見事に割れていました
我に返り
冷蔵庫の下に麦茶が入っていくのを見て
あわてて雑巾を3枚ほど
冷蔵庫近くに投げたけれど
2Lを吸ってくれるわけもなく・・・
それからは麦茶を雑巾に吸わせては絞るを
繰り返しました
厄介なのは冷蔵庫の下に入り込んだ麦茶と
冷蔵庫の下に敷いているマットとの間に入った麦茶
冷蔵庫を動かす方法を調べたものの
結局 動かせず
地道に細い棒にキッチンペーパーを付けて
何度も何度も拭きました
そのうち夕食をつくる時間がなくなることに気付き
娘に引き続きキッチンペーパーで
冷蔵庫の下とマットの下を拭き続けてもらうように
お願いしました
娘はシュンとした顔をして
麦茶でキッチンペーパーが湿らなくなるまで
何度も拭いてくれました
私も昔
お皿を割ったり 大切なものを壊したり
やらかしたこと たくさんありました
牛乳をこぼしたり
ふすまを破ったこともあったな・・・
でも 母は私の失敗で一度も
怒ることはなかったと思い出しました
「ケガしてない?」と言って
片づけてくれました
そんな母と今の私
同じようにできてるかな?
娘に怒りはしなかったけれど
がっかりが顔に出てたよな
と数分前の自分を振り返りました
がっかりを顔に出すのが悪いわけではない
でも嫌な顔もがっかりな顔もせず
片づけてくれていた
母はすごかったのかもと
母への感謝があふれてきました
失敗した後の
あの何とも言えないつらい感覚
何とも言えない申し訳ない感覚
娘は今感じているんだろうな・・・
娘の記憶の中にも
こうして私の記憶が残っていくのでしょう
がっかりが顔にでる母だけど
何も言わずに片づけてくれたって
こんな母親でしたって
こうして記憶の中に作られていくのかなと思いました