中学生の頃 私は父が母に仕事の愚痴を言うのが嫌でした

 

毎日晩酌しながら ずーっと続く父の愚痴

 

そのうち 父はヒートアップしていき

 

母に暴言を吐くのがお決まりのパターンでした

 

 

 

その両親に息子の高校入学祝いをもらった時のこと

 

息子に頑張れよ と言いたかった父は

 

自分の苦労話 武勇伝? を息子と私達夫婦に話はじめました

 

 

 

昔を懐かしみながら 話す父に

 

その話知ってるしー 当時 散々愚痴ってたじゃん?

 

と何度も心の中で突っ込みながら

 

父が話足りるまで 私達3人と母もそばでふんふんと聞いていました

 

 

ようやく 父の話が終わったかなというタイミングで

 

母が「私も知らなかったわ」と言いました

 

父は「こういうこと(会社の愚痴)はそんなに言わないものだ」と言いました

 

 

 

私は「え! うそやろ!?

 

全部知ってる話だし 毎日愚痴ってたやん!!!

 

言った方も 聞いていた方も 覚えてないの?」

 

と驚き 心のなかで引っくり返っていました・・・

 

 

 

両親がただ歳をとって忘れてしまったからなのか

 

両親にとって大したことではなかったからなのか

 

 

私が中学生の当時

 

父の愚痴がはじまるのが 怖くてつらいと感じていた気持ちは

 

いったいなんだったんだろう 

 

両親にとっては 忘れるほどの小さなことだったのか・・・な

 

 

拍子抜けして

 

今までいつも抱えてきた両親への警戒心が

 

ショックのあまり少し薄れて

 

私はヘナヘナと力が抜ける感覚を覚えました

 

人は忘れる生き物・・・その通りでした