夕飯の支度

 

ほうれんそうを茹でたところで 夫が帰宅

 

途端 私のこころはざわざわする

 

急がなきゃ! まだメインができていない

 

お腹を空かせた人を待たせちゃだめ!

 

あとできあがるまで 何分かかる?

 

急ぐほどに、焦って料理が雑になる それも嫌

 

夕飯ができあがるまで待つことを 夫は一度も文句を言ったことがない

 

でも 私はひとり いつも焦ってしまう

 

 

理由はわかっている

 

幼い頃の記憶 母の食事の支度が遅い時

 

父が怒鳴っていたからだろうなぁ

 

 

仕方ない ほうれんそうはおひたしで出そう

 

本当はもうひと手間加えてクリーム煮にしたかった

 

ごめん 今日はほうれんそう 手抜きのおひたしだけど 食べて

 

そんな罪悪感を感じながら ほうれんそうのおひたしを出した

 

待たせた上に 手抜き・・・

 

 

中学3年の息子 緑の濃い野菜があまり得意ではない

 

彼にとってほうれんそうは小松菜よりマシくらいの存在

 

 

私の方を向いた息子が唐突に「このほうれんそうのおひたし おいしいね」と言った

 

「そ、そう??」うろたえるくらい驚いた自分がいた

 

罪悪感たっぷりの このほうれんそうのおひたしがおいしいって?

 

 

本当に無駄な罪悪感    持たなくていいんだ・・

 

気付かせてもらった