ファッションに想いを馳せた週末でした。
Black Friday ということで世界中のみんなと
Neiman marcus のサーバーをダウンさせ、
復旧したタイミングでなんとか大好きなワンピースを三枚購入。
今夜は某ファストファッションのあったかアンダーウェアとカシミアセーター、
母からのおさがりのイブサンローランのビンテージスカートを身につけ、
ずっと気になっていた映画、「The true cost ファストファッション 真の代償」
を見に行ってきました。
ここから先は私自身、まだまだ知識も浅く
現在どれほど改善されているのかも未勉強であり
また、解決のためのアイディアすらない問題なのですが、
キャピタリズムの中生きるマテリアルガールとして問題と感じているので
共有させていただきます。
整理せずにつらつらと
長く書いてしまったので、
読んでくださる方は
どうぞ覚悟なさってください。笑
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記憶にある方もいらっしゃるかと思いますが、
2013年 バングラデシュ ダッカにある縫製工場「ラナ・プラザ」が崩壊し、
従業員1,100人以上が命を落としました。
従業員はビルの亀裂に気が付いていたのに、
経営者に主張したところ、仕事を続けろという指示があったため、
このような大惨事に見舞われたといいます。
それまでも他の縫製工場で事故が起きていましたが、
この事件は特に規模が大きく衝撃をあたえました。
私が普段、ものを安く手に入れられる理由の一つには
経済的強者である国際的大企業が、世界規模で経済的弱者を叩いて
安価に買い上げてくれているから
ということがあります。
もっと安くもっと安くもっと安く。
私たちが求めれば求めるほど、
それを叶えようと企業が競争した結果、
しわ寄せが彼らに寄ってしまいました。
この夏、私がお気に入りだった某ファストファッションのレースワンピース。
たくさんの人に褒めていただけてご機嫌でした。
これまでなら2,3万はゆうに超えていたレースのワンピが、
7,000円程度で買えるんです。
格安ワンピースを着てハッピーに遊びまわる私。
その裏で、スラムに暮らし、1日数ドルで雇われ、
労働条件の向上を求めると暴力を振るわれる女性たちがいる。
バングラだけでなく、
カンボジアでも去年、
縫製工場労働者のデモを政府が鎮圧し、死者がでました。
映画に出てくるバングラの女性が言いました。
「私たちの血でできた洋服なんです。」
私の幸せな気持ちって他の地域の女性たちを
踏み台にして手に入れたものなのでしょうか。。。
事実を自分の目で確かめたわけではないので、
誇張や脚色があるかもしれません。
でも、事実も多いと思っています。
なぜなら、以前は考えられなかったほど
ファッションアイテムが安価になって、
使い捨てされるものになったという実感があるから。
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この映画には他にも、先進国で使われなくなり、
リサイクルショップですら売れないアイテムがハイチに送られ山積みになる様子や、
インドの皮革加工工場から出る有害物質が住民の健康を害している様子など、
普段考えることの少ない問題を教えてくれます。
それがキャピタリズムというものだと友人に一笑されたこともあります。
けれど、それが良しとして受け入れることができません。
残念ながら解決策も提示できないままですし、
ファストファッションをまったく買わないという選択肢は今の私にはできません。
かといって、使い捨てもしません。
母や祖母からおさがりにもらった、10年以上前のバッグやコートや靴も、
メンテナンスして、今後も使い続けたいと思います。
私を楽しく幸せにしてくれるファッション。
その陰で人を不幸せにすることがありませんように。
映画の公開日はあとわずかですが、ご興味と&お時間がありましたら
是非ご覧になってください。
