こんにちは
先日、会食で御料理堀川さんへ行きました。
この日は個室でした。
先付けは、おめでたい鶴の器に、菜の花・出世魚で、鰆の赤ちゃんのサゴシ・油焼きしたズワイ蟹・黒豆・粕漬の数の子が盛り付けてありました。
お椀は堂々とした一富士。蓋の見返しには二鷹、底に三なすびと、初夢を表してありました。
蛤真薯・鶯菜・相生結びの金時人参と大根・厄除けの蓬を入れた蓬餅も柔らかくて。演技の良いものばかりです。
お出汁の旨味に、この時ばかりは一時シンとします。
後の方で、黒胡椒の微かな刺激も。
長崎のよこわ・氷見の鰤・鱚・明石鯛・紋甲イカ・タコは多幸を願ってだそう
ヨコワが時期で良かった。
春蘭の器には、蕪と湯葉の霙和え。
下には上等の白甘鯛。唐墨もしっとりと。
山葵を解きながらいただきました。
打ち出の小槌の器には八寸です。
お赤飯・管牛蒡~香りの良い外側だけ使い、土佐煮にしたそうです。
慈姑・才巻き海老・厚焼き玉子・薄く擦り身を延ばして、サーモンと巻いて。
干し柿を、大根と胡瓜と人参と膾に。
田作り・鶏肝の松風は、鶏肝を炊いて、裏漉ししてミンチと無花果とレーズンを入れて焼いたそうで、楽しい洋風。
翡翠色のチシャとう・金柑の蜜煮の中にはイクラ。
鮑の遠山は、鮑の肝の緑のところを用いて、遠い山のように仕立ててありました。
蓋の見返しに「福」とある器には、赤貝と分葱のぬたが入っていました。これも大人だけが好きな味。
七宝繋がりの模様の器には、鰊の昆布巻き・福岡の筍・蓮根の田舎煮・海老芋・ちぢみほうれん草・針柚子・梅の形の金時人参です。
煮物は、お野菜の持ち味の良いところだけを取り出してあるなあと感心します。
見事な羽子板の器には、宮崎牛のクリ。低温調理だから肉汁がジューシー💗
西洋ワサビで。
御飯のおかずのように、水菜の辛子和えと鰤大根、出汁巻きが出ました
御飯は「うまく回していけますように」と独楽模様の器で。
お漬物は、刻み白菜・酸味のある赤蕪・たたき牛蒡は素朴な風味が良かったです。
白味噌のお味噌汁の何としみじみと美味しかったこと❣
こんな風に作れたらなあ!
デコポンと黒豆と苺と一寸豆のゼリーも出ました。
華がある御料理と、美しいしつらえの堀川さん。
器も綺麗で日本酒もたくさんあります。
こちらは天満切子の酒器です
良く飲むシロクマ夫婦の為に、こないだ蔵の師魂の一升瓶をキープさせて下さいました
こんな気取らなさや思い遣りも、堀川さんの好きなところです💖