山をなめたらいかんぜよ

 

   久しぶりに休みになった。今日はホテルのバイトも無ければ信仰の行事も無い。こんな日を待ちわびていたので、今日はブログを書こうと思っていた。昼前に少し時間があったので午前11時から、裏山に登ってみた。

 

 家の裏にはお寺のお墓を抜けて登る登り口があり、そこから市内の外れの150メートル程の山に登れる。御幸寺山と言って、山全体が御神体にもなっている。久しぶりに登ると、落ち葉ばっかりでよく滑るし、道もわかりにくくなっている。いつも使う運動靴は底がつるつるで良くないのがわかったがもう遅い。最初の頂上の鉄塔まで登り着いて、今日はもう一つの頂上(二こぶになっている)まで行かず、そのまま同じ道を降りて来よう。

 

 ところが道が次の頂上へつながる道になってしまう。戻って下へ降りる道を探すがわからない。適当に降りていたが、谷を降りるより尾根を下りた方が降り易いかと思い、途中から尾根伝いに変えた。

 

 しかし、角度は急になるばかりだし、木も密集していないので、却って崖を下るような感じになって来て危険である。でも何とか木と木を手掛かり、足掛かりにして降りて行く。最初ジャンバーに長袖セーターで暑くなかったが、今や汗びっしょりである。木と木の間が広く、傾斜が急だと、滑り落ちそうになる。落ち葉のかたまりと共に腰を落として滑って行ける時は良いが、それでも手掛かりをつかんでおかなければ、どこまで行くかわからない。何とか手は木を握り締めて落ちようとしたら、勢いで滑ってしまい、つかんでいた手を負傷してしまった。人差し指、中指から小指にかけて、裂傷を負ってしまった。特に人差し指がひどい。血をだらだら流しながら、それでも手を上に挙げて振りながら、根性と注意力で、山を下りて来た。

 

 下のお寺の外の水道で手を洗い、血は既に止まっていたが、家の近くに降りれたので何とか歩いて帰り、手を洗って泥とか入っているので、カットバンを貼りまくり、やっと落ち着いた。

 

 ちょうど家に帰っていた29歳になる娘に、「山をなめたらあかんぜ。」と言ったら、あほかと言われた。またやってしまったのだ。15分で登れたのに…。降りるのに45分かかっていた…。

 

 明日のホテルのベッドメイクがややきつい。