平凡な日常

 

Aさんの話

 

 Aさんは、80歳になる女性。10年ほど前まで信仰のご奉仕の責任者の一人で、週一回は必ず一日責任者としてお掃除の監督に来ていた。責任者を降りてから、月に1、2度の参拝程度になっていたが、この春、新しく来た班長さんに、午前中半日だけでもいいからご奉仕に来ませんか、と声を掛けられ、再び週に1回ぐらいご奉仕に来るようになった。するとどんどん元気になり、夏の本部参拝のバスに乗るは、会合にも出るわで、気がついてみると、近所の問題で悩んでいたのがもうどうでもよくなり、気にならなくなったと言う。もともとしっかりした人ではあったが、見違えて今すごく元気である…。

 

Bさんの話

 

 Bさんは71歳になる女性である。お母さんが熱心な信者で、弟さんの急性白血病から救われた。御本人も信仰心厚く、体験解説員と言う信者さんの先生役をされていた。が3カ月前に転んで、肩と大腿骨を骨折してしまった。肩は急がないからぐるぐる巻きに固定され、大腿骨の手術から先にした。こけた時は、これでご奉仕が出来なくなるというのが一番つらかった。毎日泣いていた。

 17日ほどでリハビリ病院に移り、それからは動かさなければならないので、それほど泣いてばかりもいられなかった。いい先生に巡り合い、起きなさい、立ってみなさい、と言われる。長い間寝ていたら、歩けない。立つのが怖い。やがて、歩いてみなさい、と言う。その内歩行訓練が始まる。泣いてばかりはいられない。そうだ、自分は絶対にご奉仕に復帰しよう。必ずさせていただこうと思った。

 90日かかったが、退院できた。まだヨチヨチ歩きだが、外を自由に歩けることが一番嬉しい。そして、今日ご奉仕にも復帰できることが決まった。

 

さんの話

 

 Cさんはお母さんからの信者で、若い頃から少年部、青年部と歩んできた。外資系の金融関係の仕事に就いていて、結婚もした翌年、東日本大震災に合った。そこで会社は被災し、一年県外の支部で勤務。会社が建て直った時、仙台に戻れずに、転勤を命じられた。家も建てたばかりだし、新婚で子供も生まれるところだった。

 転勤を断り、退社することになった。そこで就職を探すのだが、信仰の青年部地区長という大変大きなお役を頂いていたので、土日の週休2日は必ず欲しい。しかも家のローンを払えるぐらいに収入は欲しい。となるとなかなか条件に合った企業が見つからず、2か月後にやっと見つけた会社は、ふとんの営業会社だった。

 ところが入ってみると、年下の先輩がいろいろの下働きを命じる。研修期間は毎日がつらく、信仰の支部に参拝しては、泣いて帰っていた。売れているかと思いきや、先輩について行っても、さっぱり売れていない。しかも上司から先輩はぼろくそに怒られている。アルミの灰皿が飛んでくる。これでは自分もお先思いやられる。

 4月になってやっと独り立ちを命じられた。一人になると時間は自由なので、まず信仰の支部に参拝してから、営業に出た。しかし売れない。3日経ち、4日経っても全く売れない。これはもうだめだと思い、妻に電話で初めて泣き言を言った。「俺もうだめかもしれないわ。」と言った先に、信仰の赤い追突お守りの、直径10センチほどのシールが、車のリヤウィンドウに貼ってあるのが目に入った。信者さんだ。その時、何の根拠もなく、「売れる!」と思った。それから本当に売れた。

 それからは奇跡の連続で、毎日売れた。その売れ方もあり得ない。ある時は街中で背広で歩いていると、主婦の人に「あなた布団屋さんでしょ。」と言われた。なんでわかるんですか、と聞くと、なんとなくそう思った、と言う。それで、「布団を買おうと思っていたんだ。」と言う。それでその人の家について行って、契約書を書いてもらった…。

 その月、目標の200万を新人にして、初月で達成してしまった。上司からは1年かけて、目標が売り上げれるようになればいい、と言われていた。翌月は少しだけ足らずに194万。でも翌月はまた200万を超えた。すると、主任に昇格した。すると300万売り上げた。9月には係長になった。すると500万売り上げるようになった。その年のうちに課長になった。

 かつての上司が部下になり、新人の部下は、どうしてそんなに売り上げれるのですか。教えてください、と言う。教えれることは、ここだ。ここのせいで他に教えれることはないと、信仰の支部に連れて行った。それで5人ほどお導きした…。

 翌年は旭川に転勤になり、そこでは売り上げは前ほど行かなくなった頃、信仰の支部長に呼ばれ、専属の教会員になり、支部長の補佐をして欲しいと言われた。これは神様からの御指示だから、必ず従わなければならないと思い、教会員として今は皆さんにお話する立場になっている。

 皆さんも必ず目標を持って欲しい。目標を持ってこうなりたい、と言うことがまず大事。それさえ持てば、必ず神様がその願いを叶えてくださる。ただし、努力はしてください。何もしなくて助けてくださいは叶いません。神様の御教えに従い、目標を持てば、必ず願いは叶います。大きな願いを持ってください。

 

私の話

 

 8月に本部参拝をした。その前に、御教えに従えば100%御力を頂ける、と言う話を聞いて、毎日「御守護神様、二代様、我等人類救済の道へあゆませ給え。御守護神様、御守護神様。」とできる限り多く唱え、笑顔の実践(できるだけ笑顔でいること)をすると、塾の受付がどんどん来て、生徒が3名増えた。

 しかし忙しすぎて寝不足になり、本部参拝の時は、いろいろ人に当たってしまった。すると夏期が過ぎると、潮が引いたように塾生が少なくなった。(もともと夏期だけという生徒もいた。)2学期になってまた苦しくなって来た。

 それでも信仰のお役は、体験解説員、班の会合担当、布教担当、青年部担当、取材員のヘッドなど多くあり、それらをこなしていると、皆が喜んでくれた時、私も楽しくなった。するとまた塾の受付がどんどん来出した。2週間で4件も来た。その内中3生、中2生2人と面談し、体験授業として診断テストから受けてもらった。

 中3生は今の時期、月3万円は頂ける。中2生も1万6800円。これで、家賃が何とかなると思えたが、意外ときつく、それらの生徒が入塾を順番に断ることとなった。おかげで今も塾は火の車である。

 

 とにかく、神様は私にこれだけの御慈愛を見せてくださった。チラシを数十枚まいただけで、そこから受付が来たり、通常ではありえない来かたをしているのである。でも、失敗している。なぜだろう。ある生徒はていねいに教え過ぎた。期末テスト対策に教え込もうとして、難し過ぎたと言われた。ある生徒は、習い事が多過ぎるのでいやだと言われた。ある生徒は、志望校との距離があり過ぎた…。

 

 でもあまり落ち込んではいない。神様はこれだけ助けてくれているのだから、何とかなるに違いがない。きっと私が安心してしまわないように、今勉強する期間を与えてくれているのだろう。いや、落ち込んでいる暇はないのである。

 

 ともかくも、平常な日常を送れるということは、ありがたいことである。今がベストの人生を、送って行かなければならない。道は拓ける…はずだ。きっと…