御教えを実践する所、100パーセント御力が頂ける

 

   北九州支部の役員さんのAさんは、支部長の言われる「御教えを実践すれば100パーセント御力が頂ける」という教えを、会合の度に皆に話していたが、家に帰ったら全然実行していなかった。その当時奥さんも仕事や、関西から転勤して来て慣れない土地、初めての職場で行き詰まっていた。奥さんも熱心な信仰者だったので、支部長さんの教えを真っ先に実践しようと思った。

 教えとは、“笑顔であいさつをすること”“怒らない”“人を責めない”等等。奥さんはそれまで旦那より後に起きて来たりしていたが、ある日突然早く起きて、旦那が出て来ると、満面の笑顔で「おはようございます。」と言った。御主人は、何か見てはいけないものを見てしまったような顔をして、向こうへ行ってしまった。

 それから毎朝、奥さんは旦那に笑顔であいさつを続けた。旦那は無視し続けた…。

 そして3カ月後、旦那もついに折れて、自分も笑顔で「おはよう。」と言った。その時、空気がパアーッと開け、家の空気が変わってしまった。御主人は、その時、今まで仕事の忙しさにかまけてほとんど顧みることのなかった奥さんに、すごく感謝の念が湧いた。それから、奥さんのする事は何でもすぐに手伝ってあげたくなったそうである。

 

 話はこれで終わらない。Aさんは、御教えを実践する所、100%御力が頂ける。ならば会社でもやってみようと思った。その当時の会社の九州支店の支店長は、すごくいやなやつだった。能力は高いのだが、出世が止まり、そのせいか嫌味な人を不快にさせる事ばかり言う。その上司に朝一番、笑顔であいさつをしてみた。案の定、無視された。次の日も、次の日も…。いい加減腹が立ったが、続けた。1カ月もするとだんだん、返事がなくても自分は御教えを実践しているのだから、それでいいのではないかと思え、腹も立たなくなった。相手は相手。こちらはこちらである。そう思えて来た頃、上司が転勤になった。次に来た上司はとても穏やかな人で、職場 の雰囲気ががらりと変わり、明るい職場になった…。

 

 Aさんはこの御教えを実践すること、意識して実践することを、信仰の役員グループで皆に、宣言した。そして1週間後に何か体験を頂けるはずですから発表しましょう、と言った。

 1週間後、体験を発表したのはAさんだけだった。Aさんだけは真剣に取り組んだからである。次の週はAさんの他に、もう一人体験を頂いた人がいた。その次の週には、4人の人が体験を発表した。この頃ようやく、御教えを実践すれば100%御力を頂ける、ということの意味がわかって来たようである。そして4週目には、ほぼ全員が体験を頂き、その場は体験の発表会となってしまったのである。そしてこの班は、その当時の北九州支部でお導きの目標がトップになり、その位置を何期(1期は4カ月程)にも渡って継続したのである。

 

 この人のお話を出張の講話で聞いて、うちの支所長が感想をライングループで聞いて来た。適当に書いていたら、ある人がうちの役員会でも、毎週御教えを実践して、その喜びを発表し合いたい、と書いていた。私は、それに、いいね、と返事をした。

 

 でもうちのグループでは、誰もやろうとは言わない。誰も言わないということは…。

 

 そうだ。私がやるしかないのだ…!こういうことは、言い出しっぺがやらなければならない。ちょうど塾も生徒が減って困っている所だし。何とか御力が欲しいのは山々だ。

 

 そこで私は、私のグループのさらに役員のラインに、今日から私は御教えを真剣に実行するから、皆さんもやってみて欲しい。そして必ず体験を頂くまでやる、と宣言した。期限は1週間。その当時、支所長さんが毎日回しているメールで、今週の御教えとして、「御守護神様、二代様、我等人類救済の道へあゆませ給へ」と「御守護神様、御守護神様…」のお祈りをできるだけたくさん言え、というのがあった。

 そこで私はその日、ホテルの客室清掃のバイト中に、ずっとそのお祈りをしていた。10時に始まって、12時近くなった時に、ラインが入った。それを見ると、先月転校して他の中学校に行ってしまった子が、やっぱり塾はうちの塾が良いと、家は遠くなったが祖父母に送り迎えをしてもらって来ると言う。

 

 何ということだろう。早くも御力を頂いたではないか。

 次の日に、その子と、他の子の授業をしていると電話があり、中3生の父親なんですが、入試対策7カ月コースというのをやってみたい、というのだった。これはある講座で勉強したことを使って、高額コースというのを作ったのだ。夏から3月まで、県立上位3校に必ず通すから、セットで28万円コースというのを作った。落ちたら返金する。(ただし成績を見て、面談の上決める。)6月の初めにネットに出したが反応がないので、だめかと思っていた。そのコースへの問い合わせだったのである。

 次の日は土曜日だったが、2時からの授業の後、3時半からその父兄と生徒の面談が入った。さらに5時から授業をしていると、もう一軒問い合わせがあり、それは中2生の親だった。その日都合がいいと言うので、授業が終わる7時から面談をし、ついでに体験授業(1回目はテストのみ)も受けてしまった。

 

 何と3日間連続で受け付けがあったのである。この1カ月ばかりチラシも撒いていず、宣伝も新たにはしていないのに、である。ちなみに最後に来た中2生の母親は、1カ月以上前に撒いたチラシを持っていた…。

 

 何ともすごいことが起こったものである。

 

 私はまだまだ、真剣に御教えを実践し、(今週の御教えは、“感謝”“感謝のご奉仕””家族に感謝を伝える””寝る前に1日を振り返り、神様に感謝をする”等に変わった。)皆に広げて行かねばならない。

 

 それで嫁に感謝を伝えようとするのだが、家に帰ると、嫁が機関銃のように「あれが出来ていない。あそこが違う。水道の栓が閉まってない。」等と小言を言うので、感謝を言う暇がない…。