実は私が日本に一時帰国中にお隣に住んでる夫婦の奥様が亡くなってしまいました。


70代くらいのご夫婦なんですが、奥様は車椅子でした。

そんな奥様を旦那さんは毎日散歩に連れ出していたので、たまに遭遇することもあってお喋りをしたことが何回かあったんですが、奥様がそれはそれは明るい方でいつも笑顔でしたニコニコ


若い時はバレリーナをされていたらしくて、その関係でアジアを回った事もあると話してくれました。

そして歌うのが好きなようで、よく隣から素敵な歌声が聞こえていましたにっこり


そんな感じで、車椅子ではあったけどとても明るくて元気そうだったので、なんで亡くなったのかとても不思議でした。


そして葬儀なども終わって落ち着いた頃にまるちゃんが旦那さんに遭遇したので、お悔やみを伝えると共に少しお話をしたら、奥様はALSを患っていたようです。

日本でもよく知られた筋萎縮性側索硬化症という難病で身体中の筋肉が徐々に衰えていき最終的には自分で呼吸をすることも出来なくなってしまうという恐ろしい病気です。


そういう理由で車椅子だったのは納得できたのですが、会話も普通に出来ていたし、元気そうだった奥様だったので直接的な死因が思いつかなかったのですが、最終的には自ら死を選んだみたいです。


これにはかなりショックを受けてしまったんですが、この病気の性質上、私は奥様の選択を尊重したいなと思いました。

旦那様も同じだったらしく、とても穏やかに話してくれたんだそう。

「1人で身辺整理を進めて、1人で逝っちゃったんだよ」とお話されたようなので、どうやってというのはまるちゃんも聞かなかったけど、自死を選んだとというのは明らかでした。


あんなに明るかった奥様が、そんな事を1人で考えていたかと思うといたたまれない気持ちになりますが、今は心穏やかに過ごせていることを祈ります。


今まで聞こえていた彼女の歌声が聞けなくなってしまった今はなんとも言えない寂しさを感じています。


日本では安楽死は認められていませんが、カトリックの国であるイタリアも当然認められていませんし、今後認められることも難しいと思います。

安楽死に対しては賛否両論ありますが、私はご本人達の気持ちを考えると反対する気持ちにはなれないです。

スイスまで行って安楽死を選んだ方たちのドキュメンタリーを過去に何度か見たことがありますが、自分の尊厳を守ったまま死を迎えるというのは認められていい権利だと彼らを見て思いました。


重い話になってしまいましたが、お隣の奥様の訃報でまた色々考えてしまったので書かせて頂きました。


最後に心から御冥福を申し上げます。


Ciaoラブラブ

 

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