平成30年5月11日(金)に
第23回つくば国際大学理学療法学科卒後研修会が開催されました。
講師は、木村 剛英 先生 で、
テーマは 「 二重課題が引き起こす問題とその解決法 ~臨床現場への示唆~ 」 でした。

二重課題干渉が生じる原因や抑制する方法など、
文献の紹介や木村先生の研究も交えながらご講義いただきました。
一部ご紹介いたします。
【二重課題干渉とは】
二つの課題を同時に行うと、
一方、もしくは両方の課題成績が低下する現象(越野,2009)
例えば、歩きながら話したときに、
歩行速度が低下したり、立ち止まってしまうような現象のことです。
二重課題干渉を生じやすい(歩きながら話せない)高齢者は、
転倒のリスクが高いことが報告されているそうです。

【二重課題干渉が生じる原因と抑制方法】
・認知心理学的視点
「ヒトの脳における情報処理能力には限界がある」 と考えられている。
①単一チャンネル・ボトルネック仮説
②多重資源仮説
⇒処理資源を増やせないか?
⇒資源を減らすことはできないか?
・神経生理学的視点
「二重課題の遂行に関わる脳部位(背外側前頭前野・前帯状回)の
ニューロン集団が同時に動員され、容量を取り合ってしまう」 と考えられている。
⇒背外側前頭前野の活動を変化させることで二重課題干渉に影響は現れないか?
【二重課題干渉を抑制するトレーニング】
①個々の課題をトレーニング
⇒安全だが効果は乏しい?
②二重課題の繰り返し
⇒効果はあるが、他の二重課題への波及効果(転移効果)は少ない?
③ニューロモデュレーション・テクニック
⇒装置が高価・有害事象の懸念もあり、臨床実施は難しい?
④認知課題トレーニング
⇒効果がありそう?研究中
二重課題トレーニングを何気なく実施しているかと思いますが
転移効果が限定されることに留意しながら実施方法を工夫することが重要とのことでした。
以上、第23回研修会の報告でした。
次回は、平成 30年 7月 13日(金) 19:30~21:00 の開催となります。
講師は、トータルボディメイク 代表 唐澤幹男先生です。
皆様の参加をお待ちしております!